えー、お久しぶりです。犬嫁日記です。

最近ごぶさただったのは、実は嫁さんがとてもいい子にしてまして、

世間一般の嫁さん並みにもしかしたらなるのでは?と変な心配をしておりました。

しかし、どっこいやっぱり犬嫁でした。


             犬嫁日記#17:「怖くて観れない」の巻


1月26日に行われた、安田ユーシとの二人芝居「双人で六本」。

お芝居の準備に、およそ一ヶ月間程費やして、ようやくむかえた初日の朝。

僕:「じゃ行ってくるけど、今日は夜の部を観に来るって事で良かったのかな?」

嫁:「え?観に来るって何を?」

僕:「ええっ?今日が本番なんだけど…もしかして忘れてたの?」

嫁:「忘れてたっていうか知らんかったわ。」

僕:「ええええっ!ちょっとびっくりするわぁそれ!大丈夫?」

嫁:「…もうそんな時期だったんだ。そういえば忙しそうだもんね。」

僕:「…びっくりだけど、まあいいや。とにかく夕方か夜かはっきりしてくれる?

夜しか駄目でしょ?」

嫁:「そりゃ、夜でしょうね、行くとしたら…」

僕:「うん、分かった。じゃ行ってきます。」


公演は無事終了し、打ち上げ会場で隣りに座った安田君と話す。

安田君:「そういえば奥さんは今日来てたんですか?」

僕:「うん、夜の部に来てたよ。」

安田君:「え、楽屋訪問してくれたらご挨拶できたのに。」

僕:「人見知りするから来ないんだよね、いつも。」

安田君:「そうですか、お話したかったのになあ。」


その日は朝まで飲んで始発で帰宅。

公演後、嫁さんとは次の日の夜初めて会話をする。

僕:「劇場の場所とかすぐ分かった?」

嫁:「…うん、ていうか、観てないから。」

僕:「みてないって?」

嫁:「公演を…」

僕:「え、そうなの?」

嫁:「うん。」

僕:「…なんで?」

嫁:「お腹が痛くて…」


それ以上何か言う事ができず、かと言って感情的にもならず、僕は会話を終了しました。

しかし次の日、メールチェック中にヤフオクの落札通知を発見して

状況は一変しました。そこには

「山崎まさよしライブチケット予約権利落札おめでとうございます!」なる文字が踊っていました。

僕:「俺のライブに来ないでこんなチケット予約してたわけ?」

嫁:「だってこのチケット2枚で200円で落札したんだよ、すごくない?」

僕:「馬鹿かお前は!よく見てみろ、予約権利って書いてあるだろ、チケット代は別に払うんだよ!」

嫁:「ウソ!どうしよう、お金なんてないわ。」

僕:「そんなことはどうでもいい!非常識にも程がある!もう許せん!普通なら離婚だ!」

嫁:「許せないんなら仕方ないし、離婚してもいいよ。」

僕:「お前の言ってる事はおかしい!」

嫁:「私はたぶん冷たい女なんよ。だけど自分でもどうしようもないんだもん。」

僕:「来れなくても連絡くらい出来る筈だろ、スタッフの手間とかを考えろ!」

嫁:「劇場の前までは行ったよ…」

僕:「ならなんでそれを言わない?」

嫁:「だってすごくつらくなるんだもん…」

僕:「何がそんなにつらくなるんだよ?」

嫁:「あなたが台詞間違えたらどうしようって思ったら、もう一歩も劇場には入れなくなったの!もう前みたいな思いはしたくないの!だからあなたの公演はこれからもたぶん観れないと思うし私はそういう事に耐えられない弱い人間なんだからほっといてよ!(号泣)」


このあとの僕が発した一言が、これを読んでる人にうまく伝わるかどうか自信はないのですが、

僕:「とりあえず、ごはん作ってよ。」

嫁:「分かった。」

                           苦難は次回へ続きます。犬


ゴスロリ娘