僕にしきりにシェーバーを買うことを勧めていた嫁さん。(今までは剃刀でした)

やっぱりというか、買った次の日にむだ毛処理に使っているところを目撃しました。


犬嫁日記#8:「鎌倉」の巻


「江ノ島に行きたい。」東京に来た最初の夏、嫁さんは言いました。

さっそく出かけることに。

初めて来る湘南の海。

僕:「さてと、どこかで着替えて泳ごうか?」

嫁:「え?水着なんて持ってきてないよ。」

僕:「ほんとに?じゃ、わざわざ海に来た意味がないよ。」

嫁:「何言ってるの?私が日焼けするのが嫌いなの知ってるでしょう?」

僕:「じゃ、どうするの?」

嫁:「ビーチを少し歩いたら、江ノ電に乗るの。」

僕:「……」

嫁:「何か不満でも?」

僕:「……」

嫁:「言いたいことがあるならはっきり言ったら?」

僕:「海で泳ぎたい…」

嫁:「私の肌が黒焦げになってもいいってこと?」

僕:「海で泳ぎたかった…」

嫁:「女々しい男!」


そして一瞬目を離した隙に、嫁失踪。

炎天下探し回ること2時間。携帯なし。全身汗だく意識が

朦朧としてくる。

(そうだ、江ノ電に乗るとか言ってたな。)

江ノ電に乗ってみるが、どこで降りたか分からない。

(鎌倉であいつが行きそうなところといえば、…大仏!?

半信半疑で長谷駅で降りる。

10分ほど歩くと初めて見るのになんだか懐かしい大仏様が眼前に現れた。

そしてその大仏の前で、日傘をくるくる回している女性のうしろ姿が。…嫁だった。

声を掛ける。

振り向く嫁。



嫁:「…遅い。」

                                苦難は次回へ続きます。