ロイヤルカナン@RoyalCaninJP X(旧Twitter)投稿より
2024年秋から、ロイヤルカナンの食事療法食は、動物病院および公式・認定オンラインストアのみで販売されることになりました。
飼い主さんから、質問を受ける事も多く、一度、まとめておきたいなと、記事にしてみました。
療法食のメーカー、変えても良いのかな?と悩んでらっしゃる方は、本記事の後半部分をご覧ください。
大前提として、『必ず、かかりつけの動物病院の獣医師・スタッフとよくご相談ください』という点は、お守りください。
ロイヤルカナンの療法食の販売方法変更についての概要
2024年秋から、ロイヤルカナンの食事療法食は動物病院と公式・認定オンラインストアのみで販売されます。
動物病院以外の店舗、認定を受けていない通販サイトでは、順次取り扱いが終了します。
「食事療法食」は、獣医師の診察に基づき、健康状態や症状に合わせて推奨される特別なフードです。
購入時に、かかりつけ動物病院との連携を保つことで、適切な栄養管理が行える仕組みとなっています。
飼い主の皆さんへの影響
販売サイトが限定されることにより、さまざまな影響が生じます。
メリットとしては、正規品の確実な品質と信頼性のロイヤルカナン製品を使用できる安心感があります。
一方で、購入方法が限られるため、利便性やコスト面での不満が生じる可能性があります。
日常的な購入の手間が増えることや、急ぎの際にすぐに入手できない不便さが懸念されます。
今まで他の製品と一緒に購入できていた、など、不便を感じる面も出てくるかと思います。
一部の飼い主さんは他社の療法食への切り替えも検討されるかもしれません。
その際には、かかりつけ動物病院との連携は保ち、他社製品の品質や効果をしっかり確認する必要があります。
後述もしますが、『なぜその療法食を食べているのか』が理解できていないと、食べもの選びで失敗する原因となってしまいます。
ロイヤルカナンを続けた方が良い人
▶獣医師の指示が必要な人
- 療法食をあげている理由について、知識が不確かで心許ない人
- 投薬など他の治療を同時進行で行っている場合
▶品質と信頼性を重視する人
- ロイヤルカナンの品質管理や信頼性を評価している場合
- 専門的なサポートやアドバイスが必要な場合
- 『なぜその療法食を食べているのか』理解できていて、ロイヤルカナンを選んでいる場合
ロイヤルカナンを続けるメリット
- 確実な品質管理、信頼性
- 獣医師の専門的なアドバイスとサポート
- 多くの臨床データに基づいた効果の実証
ロイヤルカナンからの切り替えを考えても良いかもしれない人
切り替えを強く推奨する訳ではありませんが、場合によっては、他社の療法食を試してみても良いケースもあると思います。
▶ 経済的理由で切り替えを検討する人
▶ 利便性を重視する人
- オンライン購入の利便性やポイント獲得などのオプションを重視する場合
- 公式サイトへの登録の煩雑さ
▶ 他の製品に興味がある人
- 『なぜその療法食を食べているのか』理解できていて、他のブランドや製品の効果を試してみたい場合(選択肢が欲しい)
- 好みに合った製品を見つける楽しみ
《注意》療法食の切り替えを推奨している訳ではありません
飼育環境、飼育方法はケースバイケースで、これじゃないとダメという場合もあります。
ただし、他の選択肢があるのを知らなかった場合、後々、後悔の元になる可能性があります。
実際、治療行為に関して、食べ物に関する"後悔"は、かなり多いものです。
○○じゃないとダメ、○○以外は認めない、ばかりではなく、
「だったらこうしてみたら?」や「そんなの知らなかった」を伝えておくことも、必要だと思います。
動物病院で採用されている主な療法食メーカーと製品例
◆日本ヒルズコルゲート
ヒルズ 猫用 k/d 腎臓ケア
◆スペシフィック
スペシフィック 猫用 FKW 腎心肝アシスト
◆ピュリナプロプラン ベテリナリーダイエット
猫用療法食 NF 腎臓ケア 初期ステージ対応
自社サイトでの販売、動物病院を介する登録が必須です
◆ディウサペット(diusapet)
アレヴァケア 腎臓ケア・アンチオキシ
◆monge
VetSolution 猫用 腎臓サポート
◆イースター
Vet’s Selection(ベッツセレクション)猫用 腎ケア
◆アニモンダ
アニモンダ インテグラプロテクト リナール ニーレン 腎臓ケア
◆JPスタイル(ペットライン株式会社)
猫用 キドニーキープ
動物病院での対面販売、
動物ナビなど動物病院を介する登録が必須です
◆Dr'sケア(ペットライン株式会社)
ドクターズケア キドニーケア
動物病院での対面販売、
どうぶつ病院宅配便,動物ナビなど動物病院を介する登録が必須です
療法食を与える理由をしっかり理解している飼い主さんは、他の製品に切り替えても問題ない場合が多いです。
ただ、単に「これしかダメ」と言われて受動的に与えている飼い主さんもいらっしゃいます。
この場合、切り替えによるリスクを十分に理解していないことが多いので、健康に悪影響が出る可能性があります。
もし、切り替えを検討する際には、獣医師と相談しながら、なぜその療法食が必要なのか、理由を十分に理解して行うようにして下さい。