※一般的な検査項目について、概要を記事にしています。

検査は同じ数値でも、検査目的や個体差によって解釈が変わります。

受診患者さん以外で、お電話等でのご質問にはお答え致しませんので予めご了承ください。

 

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  白血球は全部で5種類

「白血球」と、ひとくくりで書くことが多いですが、

  • 好中球
  • リンパ球
  • 単球
  • 好酸球
  • 好塩基球
と、5種類に分けられます。
 
人間の血液検査では、
白血球の総数で高い•低いを判断することが多いですが、
動物の白血球の検査では、この5種類のどれが高いのか?低いのか?
区別して考えます。
 
好中球の高値→運動、ストレス、炎症、自己免疫疾患など
好中球の低値→ウイルス感染、激しい細菌感染、飢餓など
 

リンパ球の高値→慢性炎症、自己免疫疾患、白血病など

リンパ球の低値→ストレスなど

 

単球の高値→壊死、慢性炎症など

 

好酸球の高値→アレルギー疾患、寄生虫、腫瘍など

好酸球の低値→ストレスなど

 

好塩基球の高値→慢性炎症、内分泌疾患など

 

 

  白血球の“総数”だけでは判断しない

 

白血球系の検査は数を確認する検査と、形を確認する検査に分かれます。

 

数は、ある程度機械に頼る部分が大きいですが、

形の変化は人間の目で確認する必要があります。

 

車の台数は確認できても、

同じ車種では、🚙自家用車なのか🚕タクシーなのか、

機械では区別をつけてくれないのです。

 

 

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