※一般的な検査項目について、概要を記事にしています。
検査は同じ数値でも、検査目的や個体差によって解釈が変わります。
受診患者さん以外で、お電話等でのご質問にはお答え致しませんので予めご了承ください。
Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Cl(クロール:塩素)
Na,K,Clは"電解質"と呼ばれ、セットで検査します。
電解質は、体液の中に含まれるイオン。
身近なものでは、運動後にスポーツドリンクを飲む・・・というのは、
イオンを補給する役割をしています。
"イオンサプライ"ってやつです。
体液・水分の補給という意味合いでは、点滴や補液をする際に、電解質のチェックは重要です。
また、点滴液を選ぶ際にも、電解質の過不足がないか考慮して選択します。
NaとClは、塩(塩化ナトリウムNaCl)の構成成分です。
身体の水分量によって濃度が変化します。
脱水していると濃度が高くなり、浮腫むと濃度が低くなります。
Kは、細胞と血管の物質のやり取りをする宅配係の役割をしてくれます。
普段は細胞の中にいて、血管の中の必要なものを、取ってきてくれます。