※一般的な検査項目について、概要を記事にしています。

検査は同じ数値でも、検査目的や個体差によって解釈が変わります。

受診患者さん以外で、お電話等でのご質問にはお答え致しませんので予めご了承ください。

 

 

  AST

 

 

肝臓、骨格筋、心筋に多く含まれている酵素です。 

主に肝臓のダメージの指標として用いられます。

 

ALTとともに、肝臓の細胞のダメージの指標として測定されますが、

肝臓以外の臓器(筋肉・心筋)の損傷でも、数値が上昇します。

 

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  ASTは高いけど、ALTは低い時は…?

 

ALTは、肝臓以外の細胞のダメージでは上昇しないので、

ASTだけ上がっている場合は、筋肉の損傷など、肝臓以外の原因も考える余地があります。

 

頻繁に筋肉注射を受けている動物では、高値になることもあります。

 

なお、ASTもALTも、壊れる肝細胞が無くなった時(末期的な状態)では、数値は上がりません。