10/2でステージデビュー1ヶ月を迎えたテトラルーチェ、デビューと同じ大須アンジェリークでライブを行いました。
彼女たちは別の名前で4/1にステージデビューしてますが、その時は歌を歌わないダンスだけのグループでした。僕はこれがどうしても許せなかったので、当時のボスにその事を伝えたのですが、しばらくの間、彼女たちはただ踊るだけのステージをこなしていました。
ある時、方向転換があり、彼女たちも歌う事になります。彼女たちはダンスはなかなかの物でしたが、歌となると酷い出来で、ファンからは酷評され、実際に涙していた事もあります。
ですが、彼女たちは才能があり、かつ、努力を重ねた結果、それなりに歌えるようになります。しかし、僕からすると、それはオーディエンスの心に響くには程遠い、とてもつまらない歌に感じていました。いっしょのステージに立つ他のアイドルたちに比べ、彼女たちは全く輝いて見えませんでした。
それは一ヶ月前に再デビューをした日も同じでした。
彼女たちは僕の甲斐性が無いため、本格的なボイストレーニングをしていません。僕が僕の少ない知識から声の出し方を教えただけで、言うなれば基礎もできていない状態。それでオーディエンスの心を震わせと言われても、酷な注文だったと思います。
彼女たちは自信を喪失していた時期があります。誰も知らない曲を演り、フロアの客はノリ方もわからず、ただぽかーんと立っているだけ。それどころか、自分たちがステージに上がると、フロアの客は次々と外に出ていってしまい、5人も残りません。
曲が悪いんだ。
そう彼女たちは考えるようになります。一曲だけオーディエンスが比較的知ってる曲があり、その曲ならまだオーディエンスが沸いてくれる、だから、彼女たちはその曲をいつも最後に持ってきていました。
10/2のデビュー1ヶ月記念のステージの前日、「曲が悪いから、みんなが知ってるノリが良い曲を」という理由でカヴァーしたアイドル曲、それは彼女たちにとって初めてステージで披露するアイドルの曲です。日本屈指の技巧派アイドルの曲で、オーディエンスも聞いた事があり、ノリも良い素晴らしい曲、それを披露し彼女たちは確かな手応えを感じていました。
そして、デビュー1ヶ月記念のステージ、持ち時間は3曲分。1曲目は彼女たちが最初から演ってきた曲。それを先日、他のグループが演るのを観て、「客が沸かないのは曲のせいじゃない、だって、あの人たちが演ったら客は沸いてるじゃないか」と気付かされた曲。2曲目は前日に手応えを感じた新曲。そして、3曲目は定番のいつも最後に演る曲。
僕は後ろの方で観ていました。そして彼女たちはようやく、オーディエンスの心を震わす事ができたのではないかと、そういう手応えを感じました。僕からすると、まだ全然足りないと思います。しかし、彼女たちの歌やパフォーマンスがやっとオーディエンスに届いた実感はありました。
僕はアイドルが成功するには、必ずしもステージパフォーマンスが優れている事が必要ではないと思っています。しかし、僕は残念ながら考えが甘い人間であり、音楽で人々を感動を与える事、それを重視したいと思う人間の一人です。
テトラルーチェが何を理解して、何に気づいたか、それはまだわかりません。しかし、彼女たちの未来に一筋の光芒が差し込んできた実感がありました。僕は彼女たちが一歩でも前へ、一段でも上に向かえるように、彼女たちを支えていこうと、ライブが終わってから、ずっと考えていました。
P.S.若芽と真友もテトラルーチェほどではありませんが、物凄い勢いで成長してます。必ず、彼女たちもまた、オーディエンスの心を震わす事ができると信じています。