スマイレージ@武道館感想続き② | I-Def.

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名古屋の小さな芸能事務所I-Def.です。
所属タレント:ひまりかのん、夢縫あいす

 本日も書ききれなかったスマイレージの武道館公演の感想を色々。

・キャラクタ
 わたくしは常々、アイドルが売れるにはキャラクタが必要だと思っています。ただ、例えば、小倉優子やきゃりーぱみゅぱみゅ、ハローだと道重さゆみや嗣永桃子のような完全に作られたキャラクタは、難易度やタレントの負担が高いので、スマイレージには不必要だと思っています。福田花音がデビュー当時、そういうキャラクタを作ろうとして失敗したという事もありますが。

 しかし、売れる、と申しますか、一般に知名度を広げようとすると、何かわかりやすい、他人と違う個性が必要です。スマイレージは幸いにも、と言うか、つんく♂の戦略として、違った個性を持つメンバーを揃えています。これがわざわざキャラクタを作らなくても、それぞれが強い個性を持っている事により、自然とキャラクタ化していっております。

 個人的に思っている事ですが、彼女たちはそれぞれの持つ個性を強調させて、キャラクタを作れば、下手な大人が作ったキャラクタよりも、より大衆ウケするキャラクタが打ち出せるのではないかと愚考します。今回のプロレスの下りは、若干、それが打ち出されてました。今回は特に勝田里奈の個性がデフォルメされて印象に強く残りましたが、それを他のメンバーにも広げる事はできます。何せ、スマイレージメンバーの個性は、他のアイドルグループよりも理解りやすく、強い物ですので。

 今回の武道館では、おそらく大人がわざわざメンバーの個性を見つけ出し、それを参考に筋書を書いたと思います。それをもっと広げていければ、スマイレージはもっと高いところに登れるのではないかと思っております。

・武道館の後
 メンバーの誰かが、「また武道館に帰ってこれるように頑張りたい」みたいな事を言ってました。わたくしとしては、スマイレージは武道館に帰ってきて欲しくありません。

 今回のステージでスマイレージにとって武道館は狭すぎるステージだと実感しました。仮にセンターステージを作って、360°スタンドに1万人の客を入れたとしても、スマイレージは客のボルテージをMAXにして、どの席で観ている客であっても、「またスマイレージのコンサートが観たい」という感想を抱かせるだけの実力は備わっています。

 先日も書きましたが、日本武道館は客を満足させるという事について、難易度の低いアリーナです。このステージは大空に飛び立つ事ができるか否かを計るステージだと実感しました。スマイレージの未来への扉は今回のステージで開かれました。

 勿論、すぐに東京ドームや日産スタジアムでコンサートができるとは思っていません。それにはまだ課題がたくさんあります。しかし、スマイレージの成長速度は他のアイドルが太刀打ちできないほど早いのです。もし、何の前知識のない人が今回の武道館でのコンサートを観た時、彼女たちがいつも500人前後のライブハウスでしかコンサートが開けないグループだと信じるでしょうか。もし、信じる人がいたならば、その人の目は節穴でしかありません。それぐらい完璧なステージを演ってのけたのです。去年のスマイレージでは武道館で100点満点を取る事はできなかったでしょう。アリーナどころかホール級でコンサートをするにしても、課題がたくさん見えました。しかし、その課題をたった1年のライブハウスツアーで解決しているのです。

 そして、彼女たちはまたライブハウスツアーに戻ります。今度はスマイレージなど一度も見た事のないような地域でライブを行います。スマイレージはこれを成功させるでしょう。成功できない理由がありません。既にスマイレージにとってライブハウスは手狭すぎます。

・次への課題
 スマイレージは程なく、どこかでホールツアーを行う事を予想しています。ホールツアーでは集客が見込めないからライブハウスを巡っている現状があり、であるならば集客が見込めるならホールに格上げするのは必然です。ライブハウスはファミリー席が作れないのと、ステージが見えづらく、体力的にも消耗が激しいので、腰が上がらないファンも多いため、ロックバンドならともかく、アイドルが常用する箱ではありません(48Gの劇場はライブハウス規模ですが、最後方の数列を除いて全員座っての鑑賞、及び、腕を上げる事も制限されています)。

 関東圈のホールなら、そこまで問題なく埋まると思います。問題は地方です。地方で2~3千人を集めるには、現在よりも高い知名度が必要です。要するに名古屋の日本特殊陶業フォレストホール(収容人数2200人)、又は、センチュリーホール(収容人数3000人)をSOLD OUTさせるには、たった1回のピンポイントで集めた日本武道館8000人よりも至難であります。つうか、名古屋が一番集客が難しい地方だと思ってます。娯楽が多い都市である事と、人口が思ったより多くない事、そして気質として本当に心から認めないと、わざわざお金を払って足を運ばないところがあるからです(娯楽が多いので、別方向にお金が流れる)。

 ℃-uteやBerryz工房ですら日本特殊陶業フォレストホールを満席にできず、むしろ3階4階席閉鎖するレベルです。多くのアーティストがそうするように名古屋を飛ばすのも仕方ないと諦める事ができるくらいで。実際、スマイレージも名古屋で観ると、いつもやりづらそうです。

 地方の2~3千人級のホール、1日2回公演を埋めるようになれば、関東では横浜アリーナやSSAなどの武道館より広いアリーナが見えてくると思います。事務所の戦略次第ではありますが、ここまではスマイレージなら比較的スムーズにできるのではないかと信じています。

 ただ、地道なドサ回りだけで知名度が上がるとは思っていません。メンバーそれぞれが個性を打ち出し、大衆に理解りやすいキャラクタ(無理やり作った物ではなく)をアピールする事が、次の課題なのかなと思いました。