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去年の11月くらいに稲刈りの終わった田んぼに
犬の散歩に行ったときの話です。

久しぶりに犬を連れて、
車通りの少ない田んぼに、犬を放して散歩をしていると
何処からか季節外れな泣き声が聞こえてきました。
「ゲロゲロ」

この時期にカエルっているのかなと
思いながらもあたりを探すが何処にもいない。
でも何処からか聞こえる。
「ゲーロ、ゲロゲロ」

よく耳を澄まし聞こえる方へと耳を傾け向かってみると
近くで聞こえるがやはりいない。
「ゲロ、ゲロ」

目を下にやると一本の刺さったパイプが目に入った。
まさかと思いながら中を覗くと
そのまさかでした。

深さ40cmくらいのところにカエル君が
アップ、アップしていました。
出ようにも出られないらしく。
狭いパイプのなかでもがいていました。

すぐに近くに何か長いものが無いか探しました。
ちょうど良さそうな枯れた草があったので
パイプに入れてあげると
素直に草につかまってくれました。

引き上げるとよほど疲れているのか
すぐ近くにカメラを構えても動かず
ボーとしている感じでした。

少し様子を見ていると
我に返ったのか、礼も言わずに何処かに行ってしまいました。
あのカエル君は僕が助けてあげなかったらどうなってたんだろう。
あとで恩返しでもあるだろうと思い続けて
未だに音沙汰無しです。

でも、考えてみれば
今は冬眠中か。
春が楽しみだなぁ…。