私の趣味は温泉旅行で、大学時代から全国津々浦々の温泉地を巡るくらい温泉が好きなのですが、自宅でもお風呂に関しては最大限に拘りたいと思っており、いろいろな要素を検討しました。

多くの方は間取りを決める際に、玄関やLDKの位置から入るかなと思うのですが、私は本気でお風呂から決めていきました。

 

①窓から見える坪庭

 

(積水ハウスで作ってもらった自宅CG。浴室の形は実物と違います)

 

温泉旅館と違ってさすがに露天風呂は自分の家で難しいと思ったので、せめて庭を見ながらお風呂に入れるようにしました。

お風呂に窓は諸説あると思いますが、「注文住宅は夢を詰めた箱。効率や利便性を度外視してもやりたいことは実現するべき」という、あるyoutuberの言葉を信じて、妻を説得し(妻からはお風呂に窓を反対され続けた)、この形にしました。

また、実家の戸建てから一人暮らしで賃貸に住んで一番嫌だったのはお風呂に窓がないことで、逆にお風呂に窓は戸建ての特権だと思い、絶対採用したいと思っておりました。

 

①この坪庭プランにすることで、家の間取りや形が歪になり、100万円以上は余計に費用が発生しました。

②(覗こうと思えば)隣家からお風呂が見えてしまうので、目隠しルーバー+お風呂にシャッターを付け、その分の費用が必要でした。

③実はこのお風呂から坪庭を見るという要望が、ハウスメーカー選びにも関わっており、住友林業では窓を浴槽の縁のギリギリまで下げられないとのことでしたが、積水ハウスではそれが可能とのことで、積水ハウスに寄ったポイントでもありました。

④寒さ対策で、窓はトリプルガラスに変更しました。

 

人は人生の1/3は布団の中で過ごすといいますが、私は1/10くらいはお風呂の中で過ごしたいです。

お風呂は疲れを癒す場所でもありますが、湯船につかって考え事するだけで、仕事のアイディアが思い浮かんだり、悩みがまとまったり、気持ちが整理されたりする場でもあると感じます。

まだ実物がどうなるのかはわかりませんが、このお風呂に関しては注文住宅の中で最重要にして今でも良かったと感じます。

 

②TOTOのサザナ vs トクラスのユーノベース

 

ユニットバスをどこのメーカーにするかですが、人気リフォームランキングでも第一位になっているTOTOのサザナと、住林の標準にもなっているトクラスのユーノベースのどちらを採用するかを最後まで悩み続けました。

近くのショールームだけでなく、わざわざ遠方のショールームにまで足を運び、実際の浴槽に入った感じなどを念入りに何度も比較して、最終的にトクラスのユーノベースを選びました。

 

 

TOTOのサザナですが、積水の標準にもなっているため、積水仕様にはなりますが、定価180万円のものを70-80万円くらいで導入可能です。

ただ、私はどうしても床の模様と色が受け付けませんでした。

当初はほっからり床の柔らかい感触もダメだったのですが、それは何度も踏んでいるうちに慣れたのですが、細かい目の模様がゾッとする感じになってしまい、私にとっては床が致命的なマイナスポイントでした。

 

 

ただ1つだけ、ショールームでも多く採用されているのですが、ラグ調のベージュだけは、目が細かくてもゾッとはせず、むしろゴールドに近いキラキラした色に見えて非常に高級感と清潔感を感じ、これだったらサザナを入れたいと思いました。

というのも、TOTOの方が洗い場のカウンターも水栓も非常にかっこよく、すっきりしていて、洗練されたユニットバスって感じで、お風呂の利便性に関してはTOTOに軍配があると個人的には思ったためです。

 

ただ、これが問題で、設備に関してはハウスメーカー仕様というのがあると前述しましたが、定価180万円→積水仕様70-80万円だったのを、床をラグ調のベージュに変えるだけで、130万円強にまで増えました(なぜ!!!)。

積水ハウス仕様はラグ調のホワイトorライトグレー(壁の色とそもそもセット)なのですが、床の色を変えるだけで50-60万円あがるという驚愕の事実を受け止めきれず、TOTOのサザナだったら積水仕様で入れるしかないなと床を断念しました。

 

 

一方でトクラスのユーノベースは標準ではないので、積水仕様に縛られることはありません。ただし、費用はTOTOの積水仕様よりかかります。

TOTOは人工大理石で、トクラス(エクラン仕様)は人造大理石とのことで、まあ、真剣に触り比べないと違いはわからないのですが、何度も入りくらべた結論としては、浴槽はトクラスの方に軍配が上がると私は思います。ちなみにサザナのホワイトはキラキラしていますが、ユーノの場合は人造大理石でもキラキラはしていませんでした。(妻はキラキラがいいという希望)

 

①浴槽部分はトクラスの方が若干広い(気がする)。この微妙な差は結構重要で、私みたいな平均身長で中年太り気味な男性にとっては、TOTOがやや狭く、トクラスがちょうどいいくらいな収まり具合だと思います。

②トクラスは浴槽の縁をつかめますが、TOTOは掴めないので、手すりを設けた方がいいと思います。

 

 

手すりに関しては2種類あって、「浴槽と窓の間(浴槽の上)の手すり」と、「浴槽の中の手すり」の2種類で、私達は窓を限りなく浴槽に近づける都合上、浴槽の上に手すりをつけることはできないので、浴槽の中に手すりが必要となりました。

またここでも制限があって、TOTOサザナの場合、フラットタイプの浴槽(上記写真)なら、片側だけに手すりを付けられるのですが、ベンチタイプの浴槽だと、両側に手すりが付いてしまって、このせいでベンチタイプだとさらに浴槽が狭く感じます。

なので、お風呂をサザナで採用する場合、フラットタイプのものを選ぼうと思っていたのですが、170cmくらいの身長だと、微妙に足が伸ばせないんですよね。

 

 

写真だとわかりずらいですが、微妙に足が伸ばせていません。つまり、サザナの場合、

 

①お風呂の窓を浴槽に近づける → 浴槽をつかめないので浴槽中に手すり必要

②足が伸ばせるベンチタイプだと浴槽の両側に手すりがつくので太り気味な私には狭く感じる → 選択肢が片側手すりのフラットタイプの浴槽になる

③フラットタイプの浴槽だと、足が微妙に伸ばせない → 詰み\(^o^)/

 

一方で、トクラスは少しゆったり気味に、足を伸ばして、なおかつ頭を後ろの縁に乗せられるので、洗い場のTOTOと浴槽のトクラスを天秤にかけ、費用はやや高くなりましたが、トクラスを選ぶこととしました。

 

 

また、トクラスにするメリットは他にもありまして、仕様の縛りが無い分、好きにカスタマイズできるということです。

色々やりましたが、壁の4面全てをアクセントにする(サザナでもありましたが、積水仕様ではいまいち)、水栓をタッチ式にする、手すりをつけたり、ホースをメタル仕様にしたり、などなど。

もちろん、それぞれ費用は発生しますが、それでもサザナで積水仕様を外れるよりかはマシな値段でした。

 

ほっからり床はTOTOだけのポイントではと思いましたが、トクラスでもユニットバスの床に断熱材を増やすことができたりするので、床の柔らかさはさすがに再現不可能ですが、床の冷たさに関しては一度温めてしまえば両者で差はないのかなと思います。

 

結局それから、棚を無くしたり、物干しバーの金具を外したり、いろいろカスタマイズが進んだのですが、いろいろやりたい放題できるトクラスで話を進めて本当に良かったと思います。

積水ハウスの設備打ち合わせの中に、キッチンはともかく、ユニットバスで標準ではないトクラスの話が出ることは稀だと推測しますが、本当に良いお風呂を作っていると思うので、興味ある方は担当に相談してみるといいと思いました。