白石城に行って来ました。【前編】
皆さん、こんにちは、犬のうわ言です。
私は、何時も野球を観に行くのですが、「タダでは起きない」と言う言葉が好きなので、楽天モバイルパークに交流戦を観に行った時に始めは、仙台で降りて時間潰ししようと思っていたのですが、福島で途中下車して白石城に行こうと思い立つのでした。
JR福島に降り立ちますと新幹線とローカル線の分岐点に成っていました。
朝、早かったので駅前を散策しましたが、イトーヨーカドーの店舗が閉店していて閑散としていました。
1時間程度始発電車を待ってから1時間程度でJR白石に行き駅を降り立ちました。
直線距離で、約1.5km程度歩きますと城郭への道に行き着きます。
白石城の天守閣に到着しましたが時間がありますので、左回りにその天守閣を観て回りました。
此方は、門の扉なのですが、二重ホゾと言う手法で継手加工しているのですが、その二重ホゾ加工に隙間を作って反対側からクサビを打込みそのボゾが抜けない様にしているとても丁寧な仕事をしています。
日本では、接着剤に頼らない方法で、この様に寸分の隙間も無い仕口の加工をしたりしますが、少しクサビが長いのも木材の乾燥収縮を考えて敢えて長くして残して置く事で経年変化で隙間が出来てその修復を更にクサビを打込められる様に考えられます。
更に言いますとクサビの位置が左は上に有り右は下にあります。
外側が、右で内側が左なのですが、御覧の通り外側には板を張って重みが掛かっていますし外側にお日様が当たりますと膨張伸縮を続けます。
するとどちら側に歪が物理的にも乾燥収縮が起こるのでしょうか?
外側が大きく下がり内側は少なく下がると思います。
では、クサビは下から持ち上げる事にすれば材料がクサビを打つ事で割れたとしても影響は少ない筈です。
だから右側の外側のホゾのクサビは、下側に打込んでいるのです。
すると内側の左側も下から押し上げた方が良いと言う考え方もありますが、下側にクザビが両方あったとしたら扉の桟自体が下側全体で割れてしまいます。
だから右側と左側のクサビの位置は、上と下にしていると私は思っています。
凄い考えの詰まった考えと工夫だと思います。
五重塔を作っても西搭に合わせて東搭を造る時に数百年後に屋根の重みで木材の乾燥収縮と歪を考えて少し高めに作ったと聞きます。
宮大工とは、日本の最高峰の職人ですが、名も無き職人がそんな後の世の伝統遺産を作り続けているのですよね。
書籍には残らない口伝の伝統工芸は、この様に受け継がれていくのでしょうね。
「物事別の角から考えましょう。」と私のブログては投稿していますが、こんな写真1枚でもどんな考えがあったのかや目には見えないこの扉の仕口の加工にはどんな風に成っているのかを想像するととても感動します。
さて、如何でしたでしょうか?
実は、私は、福島県郡山市で産まれました、ですから福島県の事についてもっともっと知らなければ成らないのですが、産まれた時期の数年しかいませんでしたので記憶すら残っていないのです。
しかし、こうやってお城を観て見るととても親近感を覚えます。
それでは、後編はお城の内部や天守の場所から外の景色がどう見えるのかをお送りしますのでご期待下さいね。
白石城に行って来ました。【前編】
犬のうわ言でした。