話題の超大作映画『ナポレオン』壮大なスケールで描かれる数奇な人生とは

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リドリー・スコット監督の最新作『ナポレオン』。壮絶な戦争と妻ジョゼフィーヌとの愛を軸に、ナポレオン・ボナパルトの生涯を描いた超大作映画がいよいよ公開となった。

 

  【写真】映画でゴージャスに再現されたナポレオンの人生

 

PHOTOGRAPH: COURTESY OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC.

 

『エイリアン』『ブレードランナー』から近年の『最後の決闘裁判』『ハウス・オブ・グッチ』など、精力的に話題作を発表し続けている巨匠リドリー・スコット。

 

そして『ザ・マスター』や『ジョーカー』等、その演技力で話題作にひっぱりだこの俳優ホアキン・フェニックス。

 

この2人が『グラディエーター』以来23年ぶりにタッグを組み、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの生涯を描き出す。

 

 ナポレオンを演じるのは数々の話題作に出演し怪演で魅了するホアキン・フェニックス。

 

PHOTOGRAPH: COURTESY OF SONY PICTURES ENTERTAINMENT INC.

 

 フランス革命勃発から4年。

 

映画の冒頭、マリー・アントワネットが断頭台の露と消える瞬間を、コルシカ島生まれの若き軍人ナポレオンが凝視している。

 

革命の混乱の最中、南部の港湾都市トゥーロンの奇襲攻撃を皮切りに、アウステルリッツ、ワーテルローと快進撃が続く。

 

  しかし冬季を迎えたロシア遠征ではナポレオンの頭上に暗雲がたちこめる。

 

トルストイが『戦争と平和』でも描いたモスクワ入場の場面では、スクリーンから色彩が消え去り、冷え冷えとして重苦しい空気はまるでナポレオンに取り憑く悪霊のよう。

 

  皇帝として絶大な権力を独占したナポレオンは、生涯で61もの戦いを率いた。

 

8000人のエキストラと11台のカメラを駆使し、壮大なスケールで再現される戦闘シーンは是非とも映画館の大スクリーンで見てほしい。

 

  しかし、観客はそこに勝利の興奮や敗走の感傷を見ることはないだろう。

 

かわりに浮かび上がるのは、天才的で冷酷なナポレオンの圧巻の戦術と300万人以上の戦死者の骸(むくろ)、そして “この戦争屋は本当に英雄なのか?”という巨匠スコットの問いかけだ。

 

  また、巨匠とカリスマ俳優が二人して焦点を合わせるのが、皇后ジョゼフィーヌとの愛憎物語を通して描く矛盾に満ちた人間ナポレオンの姿。

 

 「あなたは、私なしでは何者にもなれない」と言い放ち、夫の留守中に浮気を繰り返すジョゼフィーヌに異常な執着をみせるナポレオン。

 

ジョゼフィーヌはまさしく彼のアキレス鍵だったが、このマルティニーク島生まれの奔放な皇妃を魅力的に演じるのは、『ミッション:インポッシブル フォール・アウト』以降、ホワイト・ウィドウ役で活躍するヴァネッサ・カービー。

 

 『エイリアン』『テルマ&ルイーズ』など画期的な女性映画を描いてきた巨匠は、自信過剰で不器用なナポレオンと対照的に優美で気まぐれなジョゼフィーヌを探求し、ナポレオンを破滅させるが、やがて心の友ともなる過程をも丹念に描いてゆく。

 

  実は本作には、ナポレオンと出会う前のジョゼフィーヌをよりフィーチャーした4時間半版も存在するという。

 

今回の『ナポレオン』ヒットの暁には、4時間半版もぜひとも公開してもらいたい。

 

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映画「ナポレオン」を観て!

 

 

 

皆さん、おはようございます、犬のうわ言です。

 

12月1日に映画「ナポレオン」を観に行く予定でしたが、妻が歯痛で、下顎付近が、腫れてしまいましたので、12月2日に歯医者に行きまして、12月3日に映画を観に行って来ました。

 

字幕版では、眼が悪く成って来ましたので、吹替版で観て来ました。

 

実質、2時間半位でしたが、エンドロールは10分以上ありましたので、2時間40分程度の映画でした。

 

4時間半版があると言う事でしたので、その映画を是非観てみたいと思います。

 

 

 

物語は、ギロチンの処刑シーンから始まりました。

 

所謂「恐怖政治」と呼ばれる時代から始まるのでした。

 

私としては、軍人の学校前から青春時代を含めて初恋等を含めて人間性をもっと出した作品が、見たかったのですが、その辺は省略して戦争の歴史的な側面が多く描かれていました。

 

本当は、軍人の学校に4年程度の修学期間が必要なのに1年弱で卒業した天才的な知能の持ち主だったとか、初恋に纏わる話等が省略されている事で、今回の映画の恋愛に纏わる物語がどうして絡んで行っているのかを理解しにくい設定でした。

 

4時間半版にはもう少し踏み込んで、「マザコン的」な部分が、初恋や恋愛にどう影響して行くのかやその事が、メンタル面で戦争に没頭して行く性格に成ったり、最後の方での引くに引けない大失敗の結末に繋がる苦悩をもっと描いて欲しかったのです。

 

また、父親や兄弟の絡みや関連性が、ナポレオンの性格にどう影響して一生を終えたのかも描いて欲しかったのです。

 

そして、最後に6年間過ごした孤島での生活やヒ素に拠る「毒殺説」等にも触れて欲しかったですし、その期間に屈辱的な日々を過ごして、最後は悲惨な最後だったと思っています。

 

「私の辞書に不可能と言う文字は無い!」等と言う名言は、傲慢と思える性格に感じますが、今回の映画で描かれている性格では、結構、小心者であるが故に自分を大きく見せたり強がりを言って観たりしたと思っています。

 

こんな意見は、私の私見ですが、映画の中での戦闘シーンで、戦術面や3次元的な空間認識力が相当高くて、それに4次元にするにはチャンスの時期を見極める余地の高さを感じました。

 

建築にも写真でも鳥観図と言う大所高所から見極めようとする「俯瞰力」と言う能力がとても将の器には必要だと思います。

 

戦闘シーンがとても多くて、大画面の中で見逃してしまう事が多かったですが、DVDが出たら必ず何度も見返してストップして、詳細を確かめてその忠実さを何度も何度も見返して、深く見直して見たいと思いました。

 

映画「ナポレオン」を観て!

 

犬のうわ言でした。