城 繁幸
内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

富士通が1993年に、他社に先駆けて成果主義を導入してから、社内がボロボロと崩れていくさまを、成果主義の「現場」ともいえる人事部に属していた筆者が詳細に描いています。


成果主義の一番の誤算は、「成果主義をまったく理解していない上司が、部下を採点する」ということに尽きると思います。

考えても見てください。先日の「下流社会」の回でも書きましたが、今何らかの管理職についてる人々というのは、まさに年功序列、それなりに働けば特に優秀じゃなくても給料が上がっていった時代の申し子なんです。

部下の成果を評価なんて、まともにできるわけがありません。だから、自分の評価に響かないように、部下の成績を「材料」に、保身を考える。


これとは直接つながりませんが、私が働いている会社でも、成果主義は一部ですが、導入されています。数年前、上司と面談したら「キミはうちの部で、一番年下だから、一番下の評価でいいね」といわれたことがあります。わけがわかりません……。管理職なんて、そんなものです。

平たく言えば「徳がない」。上に立つ資格なし。


会社員を、そしてその会社をも、生かすも殺すも管理職次第ということですね。いい上司が多い会社は、活気付く。


若者はもちろんですが、管理職といわれる立場の人に、手にとってもらいたい一冊です。


もしこのブログを読んでる管理職の方がいましたら、ぜひご意見を伺いたいです。

ひら社員のみなさまも、うっぷんを一言ぜひ!

きょうはちょっと、愚痴っぽくなっちゃいました…。

いまの上司はきちんとした人なので、不満はないですが、ひどい上司って、ほんとどうしようもないですよね。