ウィッチャー3感想 圧倒的すぎる世界観とシナリオの作り込み | お腹ポチャリーマンのゲームレビューブログ

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全てのRPGを凌駕する


今回はPS4でウィッチャー3をクリアしたので感想を書いていきます。



ウィッチャー3はポーランドのCD project REDが開発したダークファンタジーのオープンワールドRPGです。


このゲームはめちゃくちゃ評価が高くていろんなところのおすすめゲームレビューによく出てきます。

ゲームオブザイヤーを何個もとっているらしいです。

いろんな人の面白かったゲームランキングで1位とかによく出てきます。


なので名前は知っていたのですが僕は洋ゲーもオープンワールドも興味なかったのでやろうとは思っていませんでした。

でもセールで安くなっていて、評判もいいしやってみるかーと思ってプレイしてみました。


好みじゃなさそうだと思ってあまり期待しないでプレイしたのですが、その圧倒的すぎるクオリティに衝撃を受けてどハマりしちゃいました。

普段DLCとかやらない自分でも買ってしまうくらい面白かったです。


あらすじとしては、魔物退治の専門家のウィッチャーとして生きるゲラルトさんを主人公として、異世界の凶悪な騎士団てあるワイルドハントに追われているゲラルトの娘的な存在であるシリを助けるために手がかりを探しながら各地を冒険するっていう内容です。


このゲームの項目別の評価は

世界観 10

ストーリー 10

音楽 10

マップ 8

バトル 6

操作性 5


総合 10


これはめちゃくちゃ面白かったです!

いろんな人が神ゲーっていうのがわかるくらい僕にとっても神ゲーでした!

コテコテの洋ゲーで、洋ゲーオープンワールドにはあまり手が伸びない僕でもドハマりするレベルです。

ただストーリーや雰囲気が重くて作り込みが凄すぎるので毎回プレイするのが疲れます。没入しすぎちゃって気軽にできないんですよね。

仕事終わりに疲れたあとで、やるかーって気分にはなかなかなれないゲームでした。


良かったところ

・作り込まれた世界観が圧倒的

・シリアスすぎるストーリーとめちゃ悩む選択肢が豊富

・ケルトっぽい音楽の雰囲気が最高

・オープンワールドだけどエリア制なので世界を旅してる感

・戦闘での切断表現がグロだけど新鮮で面白かった



微妙だったところ

・前作までのキャラや出来事の理解が大変

・最初は話だけで人名が出てくるのでストーリーが把握しにくい

・操作性が悪い

・アイテム多すぎて何がなんだか全然わからん



世界観

まず凄かったのがその圧倒的に作り込まれた世界観!

中世ヨーロッパみたいな舞台で、剣や魔法を駆使して戦うのがこれぞまさにダークファンタジーな世界観!って感じで本当に良かったです。

今のゲームってグラフィックはリアルですが表現とかはまあ優しい感じがするじゃないですか。

戦ってもHPしか減らないで死体とかもキレイなまま。

でもウィッチャーはRPGの世界をリアルにしたらこんな感じなのかなって思わせてくれるくらい表現が生々しくてリアリティを感じさせてくれます。

魔物や人を斬ると首や胴体が切断されたりするゴア表現が新鮮で、それがけっこうゲームの世界に没入する要素だったなと思います。


あとは差別や暴力が普通に存在する世界で、弱者の描き方がけっこうリアルでそこもとても良かったです。

RPGの世界って確かにこんな感じだよなと思わせてくれました。


街の作り込み、メインシナリオやサブクエストに関わる人達の描き方、ケルト風の音楽など本当によく出来ているなと感心してしまいます。世界観がすごすぎてウィッチャーの世界にめちゃくちゃ没入してしまいました。



ストーリー

ストーリーも凄く作り込まれていて、このゲームが神ゲーと言われているのはこの圧倒的に作り込まれたストーリーの凄さがかなりの部分を占めていると思います。他の要素ももちろん凄いけどとにかくストーリーがヤバかった。


ただストーリー自体が面白いというよりも、とても残酷な展開と不穏すぎてめちゃくちゃ迷ってしまう選択肢に引き込まれたのが大きいですね。

ウィッチャー3はストーリーを進めていくと選択肢を選ぶシーンがけっこうあって、その選択によって展開が変わりまくります。人の生死に関わったり大きな影響を与えるような選択肢ばっかでマジで悩みまくります。

選択肢が出る度にどうしようか全力で悩むのでゲームの世界にとても没入してしまいます。

その代わりとても疲れるんですが。


メインストーリーだけじゃなくてサブクエでもメイン並に重いストーリーがたくさんあります。

ボリュームもかなりあって分岐もえげつないのでどれだけ作り込んだらこんなゲームができるんだって思うくらい衝撃的なゲームでした。

そりゃみんな神ゲーって評価するよなって納得のクオリティでした。


ただ、前作で出てきたキャラクターがバンバン出てきて普通にストーリーに絡みまくってくるので何も知らないままプレイするとストーリーがわからなくなるかもしれないのがツラいです。

僕はインターネットで前作までのあらすじとかキャラクターの解説をけっこう見て勉強したのでそこそこ理解できましたが、それしないとストーリーわからなくて微妙かも。

ネットではよく、前作やってなくてもウィッチャー3から始めても楽しめる!って意見ありますが僕はそれだとあまり楽しめないだろうなと思ってしまいました。

前作をプレイするのはハードルが高いのでやる必要はないと思いますが、できる限りあらすじを勉強しておくのがいいと思います。そのほうがストーリーを楽しめます。


あとは重要人物だけど未登場のまま名前だけ出てきて話が展開していくのが、カタカナの名前を覚えるのが苦手なのでストーリーを追うのが大変でした。

登場して顔がわかれば大丈夫なんですけどね。



面白かったストーリーはこの記事の後半でネタバレありで語っていきたいと思います。


あとはクエストクリアした時の、ウォーーーー みたいな音?声?が好きでした。テンションあがりますね。


エリア制オープンワールドマップ

このエリア制マップがめちゃくちゃ良かったです。

個人的にオープンワールドってあまり好きじゃなくて、その理由はオープンワールドはマップが全て繋がっているフルシームレスが多くて、全部繋がっていると狭いご近所散策をしてるような感じになってしまうからです。

特にリアル調グラフィックのフルシームレスマップ。リアルだからスケールもリアルに感じてしまい、どんなにマップが広くても狭いところで完結してるなーって思ってしまいます。

広い世界を冒険してるって気がしないんですよね。



でもウィッチャー3はエリア制になっていて、違う国に行くとマップが切り替わるので、その切り替えが距離感を想像で補って広い世界を旅してる感覚になれます。

ウィッチャー3はいろいろと地方を回るのでこのエリア制はとても良かったと思いました。


最初はオープンワールドと聞いてちょっとハマらないかもなって思っていたのですが、エリア制マップがこんなに自分に合うとは思いませんでした。

自分がオープンワールドが嫌なところはフルシームレスってとこなんだなってのを認識しました。


他のオープンワールドもエリア制が増えてくれると嬉しい。



音楽

音楽も世界観に合っていてとても良かったです。

RPGといえばケルト音楽みたいなイメージがあるのですが、ウィッチャーもケルト音楽のような感じなのでRPGっぽさもあるしヨーロッパのような雰囲気の世界観にもとても合っていました。

こんなに音楽がいいとは思いませんでした。


操作性と戦闘

操作性は世間の評価があまり良くない印象です。

それに伴って戦闘もあまり良い評価を聞かないです。

確かに僕も慣性が強くてモッサリしてる操作性は少し微妙だなと思いました。

でも意外と走るのが速いのでそこまでストレスではなかったし、戦闘も最初からイージーモードでやったのでそこまで不満には思いませんでした。

そこまで面白い方でもないですが。

ゲームはノーマルモードでプレイしたいっていうこだわりを持っていましたが、それは戦闘が面白いやつだけでいいかなと思います。

戦闘つまらなかったらさっさとイージーモードにして戦闘以外のところを楽しんだ方がいいかもですね。


戦闘中に敵の首や腕を飛ばしたり胴体切断する部位欠損があるゲームは初めてだったので新鮮でした。飛ばしたりできるとけっこう爽快な感じはありました。

現実では絶対できないですがゲームでやると面白かったです。


アイテム多すぎ

ウィッチャーで取得できるアイテムが多すぎてなにがなんだかわからないです。

拾えるものはめちゃ多いのですが正直ゴミみたいなものがめちゃ多いので探索の楽しさが半減してる気がします。

どうせ拾ってもゴミなんだろなあって思ってしまい、何が拾えるんだろうっていう楽しみが減りますね。



とまあここまで全体的な感想を書いてきましたがここからとても面白かったというか刺激が強かったストーリーの感想を書いていきます。


ネタバレ注意


・狼男のクエスト

狼男が妻を食い殺してしまい、その黒幕がお姉さんで結局お姉さんを殺して狼男も死んでしまうっていうストーリーが胸くそすぎるというか救いがなさすぎてヤバかったです。

クズな姉か凶暴になった狼男のどっちをとるかみたいな選択肢がエグすぎて面白かったです。

一番最初の胸くそクエストで、サブクエなのに引き込まれるストーリーでウィッチャーの面白さを実感しました。


・キーラとの対峙

クエストを通してキーラとロマンス関係に発展していったりしたのに最終的に病気の研究結果の扱い次第でキーラと戦って殺すことになってしまいました。

別に殺すつもりなかったのに・・・

マジで最悪な気分になりました。普通に重要そうなキャラクターでもどんどん死んでいくんだなって理解しました。


・森の貴婦人

森の貴婦人のストーリーでも最悪な2択のうちどっちを選ぶかみたいなのもあったり、なにより森の貴婦人の外見が醜悪すぎてヤバかったです。

特に目に虫がめっちゃわいてる貴婦人とか不快すぎて生理的にムリでした。

よくこんなキャラデザできるなって感心しました。


・血まみれ男爵

ウィッチャーのメインストーリーの最初の山場。

血まみれ男爵って名前からとても怖そうなイメージでしたが実際には気さくでいい感じの人って感じでした。

ただ家族関係に関してはいろいろと問題を抱えていて自業自得なとこもあれば同情してしまうこともある不思議なキャラでした。

家族愛は深いけれど不器用すぎて問題があるし、男爵だけじゃなくて妻にも問題があるとかいう複雑な家族。クズだけど男爵の気持ちもわかってしまうんだよなあ。

結局最後は妻が死んでしまって男爵も自死してしまいました。救いがなくて悲しい。でもストーリーに引き込まれて面白かったです。


・ノヴィグラド

ノヴィグラドは大きな街でイベントも多くて楽しめました。

ノヴィグラドは中世ヨーロッパな雰囲気がすごくて、街入ってすぐ魔女の火あぶりの刑とか目撃して衝撃的でした。

トリスとロマンスしたい!って思いつつも引き止めたらまた大変になりそうで行かせてしまいました。

ダンディリオンは調子乗り過ぎでなんだこいつ?って印象だったけどけっこう面白いやつだなと思いました。

ディクストラとかけっこういいやつなんじゃね?って思ったり。

厳王ラドヴィッドの思想が狂いまくってて怖かったです。

ラドヴィッド暗殺計画とかもけっこうヒヤヒヤでした。

シリの情報を得るためにホアソンジュニアに会いに行ったところ、屋敷でたくさんの女性が殺されているのが怖すぎでした。クズ中のクズですね。

自分の手で始末できたのがよかった。


・スケリッジ

別マップへ移動。海にいくつもの島が浮かんでいてノヴィグラドとはまた違った雰囲気でよかったです。

メインストーリーの後にスケリッジ王を決めるクエストがあって、もうクズばっかじゃねえかって思いました。

サブクエなのにやりごたえあってよかった。


・ケィア・モルヘン

ケィア・モルヘンではついにワイルドハントと対決。

おじいちゃん死んでしもたああああ!!悲しい。


・エンディング

エンディングはウィッチャーエンドでした。シリがウィッチャーになってゲラルトと過ごすのが幸せな感じでよかった。

他のエンディングも見たけどウィッチャーエンドが一番好きです。


・DLC無情なる心

DLCもとても評判がいいので買ってしまいました。普段DLCなんて買わないんですけどね。

これもストーリー面白かったです。オルギエルドの人生が見れます。


・DLC血塗られた美酒

これも評価のいいDLC。トゥサンに行きます。

トゥサンのマップが明るくて雰囲気が良くてとても好きでした。ワインの名産地ということもありオシャレな感じで本当に観光旅行してるような気分になりました。

ストーリーも面白くて、ラストは衝撃的な展開で驚きでした。


ラストはアンナとシアンナが和解したと思って抱き締めたら、シアンナがアンナをかんざしで殺害するというエンドでした。

これはマジでびっくりしましたね。本当に仲直りできるのかっていう不穏な感じはあったんですけど。

抱き締めた後の豹変ぶりとかめっちゃ怖かった。


救いがなくて心に重いものが残るようなエンドでした。

でもこれが一番好きかも。ウィッチャーはこういう救いのない物語が多くて考えさせられて面白いです。


そんな感じの感想でした。

いろんな人が神ゲーって評価するのもめちゃくちゃ納得するほどのクオリティ。

没入感すごすぎてプレイ後はいつもヘトヘトでした。

本当に楽しませてくれたゲームでした。


それではまた!