*お父さんへの手紙* | みゅうのブログ

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ここ数年、ときどき、父に手紙を書いています。

いつもは手書きだけど、今回はあまり時間がなさそうだったので、パソコン打ちのまま送りました。


しょっちゅう会いには行っていましたが、父は高齢で耳が遠く、普通の会話だと筆談を交えながらという感じになってしまいなかなか会話ができませんでした。

でも、3年くらい前、初めて手紙を送ってみた時から、だいぶ分かり合えるようになった気がします。


面と向かっては言えないようなこと、

育ててくれてありがとうとか、
大学に行かせてくれてありがとう、
とても良い大学で、こんなことを勉強できたんだよとか、
小さい頃、通わせてくれた英会話や合唱団の習い事が、今の自分に役立ってるよとか、
今は、それを通じていろんな人と出会えて幸せなんだよ、とか。

手紙で、たくさん伝えてきました。


父は返事は書けなかったけど、手紙を送ってから会いに行くと、「手紙をありがとう」と言って、内容について思ったことを聞かせてくれました。



でも、そんな風に話ができるようになったのは本当に最近のことで、昔は父とぜんぜん話せなかったし、世界で1番嫌いだと思っていた時期もありました。

そう思っていたから、私には父しかいなかったけれど、高校の卒業式があることも、父には伝えませんでした。

卒業式から帰って、仕事机に向かっている父の前に、「今日は卒業式だったんだよ」と、卒業証書を置きました。


私が1年半、不登校になって、4年かけて卒業した高校の卒業証書を見た父は、「卒業してくれてありがとう」と泣きました。

泣くとは思っていなかったから、驚いたけれど、
その時初めて、ちゃんと気にかけてくれていたんだ、と気付きました。


今は、ずっと、どれだけ愛されていたのか、大切に思われてきたのかわかっているし、
あなたの子供に生まれたことを、誇りに思います。