高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
外山のかすみ 立たずもあらなむ
遠くの高い山の頂に桜が咲いているので、手前にある低い山並みに霞が立たないでほしいものだ。
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つまりこの歌の真意は、「遠く欧州までもが我が国の領土のなり、朝廷の財政改革も成功しようとしている。
どうか身近にいる摂関家を筆頭とする改革反対派の皆さん、改革事業のじゃまをしないでください」ということなのです。
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平安時代を代表する碩学の一人、大江匡房の理想としたものは、同じく明治の碩学である井上毅と、たいへんよく似ています。
井上毅は、「大日本帝国憲法」を起草し、また「教育勅語」「学制序文」などを書いた人ですが、彼の理想もまた、「古事記」に出てくる「シラス国」の実現にありました。
日本の歴史は、7世紀の(大化の改新)、十九世紀の大改革(明治維新)がターニングポイントとなっていますが、十一世紀の「延久の善政」も、私たちにとって、忘れてはならない大改革であったのです。
『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』
~31文字に込められたもうひとつの思い~
http://goo.gl/WicWUi
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