http://youtu.be/A7q4m4OQExE
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fimage.with2.net%2Fimg%2Fbanner%2Fm09%2Fbr_banner_tonbo.gif)
人気ブログランキングへ
心あてに 折らばや折らむ 初霜の
置きまどはせる 白菊の花
初霜が白く降ってあたり一面真っ白になって、白菊と白い霜の見分けがつかなくなっています。
あてずっぽうでもいいから、もし折るというのならその白菊を折ってしまいましょうか。
***
この歌は、詠み手の凡河内躬恒が「白菊と霜の見分けがつかない」という、一見すると有り得ない状況を設定することで、「そこに歌を読み解く鍵があるのだよ」と、わざわざ教えてくれているのです。
そして、たとえ「菊(=高貴な家柄の方)」であったとしても、公私の分別がない「霜(=下賤の者)」と同じような者は、むしろ放逐してしまうべきだ、と詠んでいます。