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http://youtu.be/A7q4m4OQExE



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 心あてに 折らばや折らむ 初霜の
   置きまどはせる  白菊の花



初霜が白く降ってあたり一面真っ白になって、白菊と白い霜の見分けがつかなくなっています。
あてずっぽうでもいいから、もし折るというのならその白菊を折ってしまいましょうか。


***

この歌は、詠み手の凡河内躬恒が「白菊と霜の見分けがつかない」という、一見すると有り得ない状況を設定することで、「そこに歌を読み解く鍵があるのだよ」と、わざわざ教えてくれているのです。

そして、たとえ「菊(=高貴な家柄の方)」であったとしても、公私の分別がない「霜(=下賤の者)」と同じような者は、むしろ放逐してしまうべきだ、と詠んでいます。