初めて木村秋則さん

『奇跡のリンゴ』

新聞の広告で見た時

背中に電気が流れました。


それで慌てて

本屋に掛け込んで

中身を確認もしないで

購入したのを覚えています。


いつも本を買う時は

必ず中身を吟味して

判断する私としては

本当に異例のことです。


勿論、内容は

想像を遥かに超えて

素晴らしいものでした。

そして、

その数カ月後に

私は木村秋則さんの

リンゴ畑に立って

木村さんのリンゴを

食べていました。


久し振りに皮ごと

丸かじりしました(笑)

それから芯まで

戴きました。


その味は

かつて人生で一度も

経験したことのない

エネルギーの溢れた

リンゴだったのです。


その後

あの「奇跡のリンゴ」は

ベストセラーになって

多くの人が木村さんの

リンゴを一度でも良いから

食べたいと願うように

なったのはご存知の通りです。


私も正直木村さんが

注目されるのが嬉しい。

でも・・

一方で

「奇跡のリンゴ」を

読んだ人が求めているのが

不可能を可能にした

感動物語なのかもしれない。

そんな気もしています。


思い返せば

私が何故あの時

背中に電流が走ったのか

それは多分

苦難の末に成功を勝ち取った

サクセスストーリー

だったからじゃありません。


それは一言でいうと

事理一致

つまり木村さんが

「無農薬でリンゴを作りたい」

という思いと実際の行動を

一致させた人だったから

いまの社会の中で

なかなかこの様な

生き方が出来る人はいません。


ただ・・・

最近感じるのは

事理一致していないと

これからの時代は

生き残れないのではないか

そんな風に思います。


事理一致から

遠ざかっているゆえに

腐敗と劣化の極に

いま私たちは立っている

そんな風に思うのは

私だけでしょうか?


今日も最後まで

ありがとうございます。

腐敗を脱して醗酵しましょう!