【2010.11.04追記;記事の内容特に終盤部について大幅な修正を実施し、「分類テーマ」を変更した】
本日(2010.11.03)付けで、apj氏のブログ「Archives 」に「訴訟費用の請求 」というエントリが上がっている。
民事訴訟において勝訴した事による訴訟費用の請求額について記されている。
この裁判において訴訟費用として認められたのは、殆どが裁判所のある神戸までの旅費であるとの事。
言うまでも無く民事裁判において勝訴した場合、各種書類などの手続きや資料収集のために必要であったと認められる金額については請求する事が出来る。
但し「弁護士費用」は必要経費としては認められない。
今回の裁判ではapj氏および代理人が公判の際に神戸まで出向かなければならなかった事から、結構な額となったとの事だ。
そしてapj氏は以下の様なコメントを上記記事において記している。
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【以下、apj氏Arcives「訴訟費用の請求 」より】
原告は、一番遠い立場にある大学だけを選んで訴えたので、天羽が、次いでサーバーと掲示板管理者であった冨永教授が、独立当事者参加することになりました。この訴訟は原告敗訴で終わっています。
民事訴訟の場合は、敗訴した場合に訴訟費用を払わなければならなくなるので、原告になる場合もリスクはあるわけです。訴訟費用には、代理人を雇った費用は含まれませんが、印紙代や旅費は含まれます。相手が遠隔地だと、それなりの額になります。近場の相手同士だと、印紙代と安い旅費なので、請求するための費用の方が高くつくため、判決に訴訟費用のことが書かれていても双方特に何もしないということも多いようです。しかし、遠隔地の場合だと、旅費が高くつくため、請求しがいのある金額(by絵里タン)になります。
<<中略>>
事件から遠い人を選んで訴えるようなことをしても、直接の利害関係者は訴訟参加して攻撃防御ができるので何の牽制にも圧力にもならない上に、人数が増えた分だけ、負けた場合に請求される訴訟費用が増えるという結果になります。
大学だけ訴えて圧力をかけようとか、世間にアピールしようなどと考えている人は、こういうリスクがあることも知った上でやっていただきたいと思います。
<<中略>>
ところで、悪徳商法関連でありがちなのが、悪徳業者が「遠隔地だから面倒がって被害者が(提訴あるいは)応訴してこないだろう」という甘い見込みにあぐらをかいているケースです。しっかり手間暇かけて対応すれば、旅費まで悪徳業者から取ることが可能になります。ですから、悪徳商法の被害者の方は、遠隔地だからとあきらめず、ぜひ、法的にきちんと対応してください。
【引用終了】
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つまりこの件は原告を直接訴えず、問題となる掲示板が設置されているサーバーのある大学に対して訴訟をする事で圧力をかけようとしたところ、「独立当事者参加」という形でapj氏および氏の恩師であり、問題のサーバーを直接管理している冨永氏が途中から「俺も裁判の当事者だから」と挙手して加わったという、日本の裁判上非常に珍しい裁判となった。
ネットで発言している人間の発言を止める為に、その発言している当人(apj氏)ではなく、その発言を記録公開しているサーバー管理元(この場合はお茶の水大学)に対して訴訟を言う形で圧力を掛けるという遣り方は、決して珍しいことではなく、当人と直接対決しても勝ち目が無さそうな場合、或いは当人よりも管理者の方が組し易しと思えば、当然そのような方法を取ると思われる。
この裁判の判決文はapj氏のブログ記事「平成20年(ワ)第5号 損害賠償等請求事件 判決公開です 」に全文が掲載されている。 自分は途中で頭痛がして諦めたが、興味のある方はpdfファイルをダウンロードして読むことをお勧めする。
また上記apj氏のブログのコメントにも記したが、民事裁判で勝訴しても相手が費用の支払いをするつもりが無い場合、自分(或いは代理人)が相手の「徴収できる財産」のありかを調査する必要がある。相手が何らかの団体から給与を得ている場合、或いは自分が経営する組織がある場合には、その組織に対して「給与などの差し押さえ」を裁判所に依頼する(正確には違うかも知れぬ?)事で取立てできるのだが、相手が財産を何処に有しているか不明である場合、相手の財産を保管している金融機関等を特定する必要がある。
実例として、某巨大掲示板の元管理人である人物は複数の民事裁判で敗訴しており、慰謝料と裁判費用を併せた額が数千万円になっているが、本人の財産を特定できない(隠匿している?)為に、裁判で勝訴しても相手裁判で決定した支払い金の回収をする事が出来ない状態だと聞いている。そしてある動画番組において同氏が「あと○年で時効です。w」などとコメントしていた「らしい」。
実にふがいないと言うか、心根が卑しいと云うか、卑怯ではないかと思うのだが、当人は他人にどう思われようと意に介さないのであろう。全く人間としてのモラルが低いと自分は感じているが、如何なものであろうか。
なおこれは私事になるが、実は自分自身も「民事訴訟」で勝訴した経験があるが、裁判の相手側が「費用を払え」という裁判所の判決を無視して一向に支払おうとしない為、督促した挙句に相手が口座を開いていそうな金融機関に対して裁判所から正式に「○○氏の資産からこれこれの金額を徴収する」旨の書類を発行してもらったり(その費用については回収外)、最終的には相手側の「動産(移動可能な私物:例えば所有する車等)の差し押さえ」までするかと云う、一歩手前まで行った。
当時は「民事裁判で判決が下りた場合には、裁判所が敗訴側が支払うべき費用を徴収して勝訴側に渡してくれないものか」と愚痴っていた。
そして此れも全くの別件だが、アメーバブログにおいて駄文を連ねた自分の記事について、「訴訟を起こす」として記事削除を要求し、それを当方が無視したところ、最終的にアメーバ運営事務局に対して「送信防止措置および発信者情報開示措置」を求めたと言う人物が居る。
事の詳細はブログテーマ;「【送信防止措置および発信者情報開示】 」に記している。
記述がまだ完全ではない為、いずれ時間のある時に補足事項記していくつもりである。 だが自分としてはこの件について考えると腹が立ち、精神衛生上余り宜しく無い為、記述が進まない…。
それにしても相手は「サイバーエージェント社と当方(我楽者)に対して訴訟を起こす」と明言しているが、その後何もアクションが無いのはどういうことか?
当方は既に当初から相手が「最悪の場合、裁判沙汰にします。その前に削除要求等もしますがね 。 」と言っている事から、素直に「裁判の可能性」を考慮してA弁護士に相談 し(「意見のやりとりの範疇であり、名誉毀損にもプライバシーの侵害にも当たらないだろう」との意見を頂いた) 、その後アメーバ事務局からの「送信防止措置および発信者情報開示に関する同意の確認 」に対しては、A弁護士に法の専門家としての意見を自分の代理人としてして頂いている (勿論「お仕事」として依頼した)のだが…。
本人が「訴訟を行なう事のリスクを理解」したのか、或いは「初めからブラフであった」のか?後者の可能性が高いと自分は感じているが実際の所は不明である。
そして自分のブログ記事のコメント欄に記していた以下の文章(他にも色々コメントはあるが)は、何れも「脅し」であったと考えられる。何故ならば最後に漸アメブロ運営への正式な書面を出した際に、自分のブログに以下の記述がある為である。 「まずは、アメブロ宛に正式な書類(被害届)を提出します。」
以下、上記で触れた「脅し」と考えら得る文章の一部(何れもS9230=あきかん=あのに(み)ます氏によるコメント) 「実は6/15付で株式会社ミクシィ及び株式会社サイバーエージェントに内容証明を送っています。 」(コメントの13) 、 「そして内容証明に記載した期限は6月末です。脅しと思うならそれでもいいです。しかしながら、一応伝えましたので。<<中略>>きっと裁判沙汰になるでしょうから。」(コメントの14) 。 ※私の担当の行政書士さんのお話によれば、削除後でも一応被害の申し出は可能だそうですが難しいと言われました。 (コメント2)
(「弁護士」でも「司法書士」でもなく「行政書士」に相談していると言うのは勿論嘘であると判断する以外ない。民事の法律についての活動は「行政書士」の仕事では無い。)
しかしあらためて見直してみると、良くもまぁすぐばれる類の嘘を平然と吐けるものだと呆れる。
「嘘は良くない」という概念を持ち合わせていないのだろうか?
当初から「あのにます」(あの「み」ますと誤記していた)名義で、第三者のふりをして当方の処置が不適切であると、或いは当方を嘲笑しているコメントを寄せているのである。 アンビリーバブルである。
この人物は他の人間にも同様の「道徳的に非難されるべき行動」を平気で行なっているのだろうと、想像せずには居られない。
最近流行の「モンスター○○」の類だろうか?