昨日はひどい嵐でしたね。
 
先ほどフィット君を見たらきれいに嵐で洗車されていました。
雨の洗浄なので蒸留水洗浄ですな。
 
昨日は一日中家にこもっていたのでいつもの
運動公園を歩いてきました。
 
数は多くはないけどここでも何本かのサクラが満開でした。
あいにくの曇り空でしたが記念写真を撮っておきました。
 
名前はよくわからないけどサクラと言うことで!(^^)!
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
有吉佐和子「非色」を読んで
 
終戦直後の混乱期に主人公笑子は黒人米兵と結婚し女の子を出産する。当初赤ん坊の肌の色は日本人のようであり笑子は安堵するが成長するに伴いだんだんと黒人特有の肌の色と縮毛が現れてくる。
 
夫は帰国命令を受けて笑子も一緒にと誘われるが笑子は日本に残ることを選ぶ。しかし、娘が成長するに従い周囲からニグロの子と差別されいじめられるようになり、渡米を決意する。
 
夫が住む場所はニューヨークの貧しい黒人が住むハーレム地区にあり狭い半地下のアパートの一室であった。夜間清掃員の夫の収入だけでは生活できず日本人料理屋の女中として働きに出るようになる。次々と妊娠出産するがハーレムの人たちは親切で近所のおばさんたちが彼女の子供たちの面倒を見てくれる。
 
そうした生活の中で、黒人たちはプエルトリコ人が自分たちよりも劣った人種だと思い込んでいること、白人の中でもイタリア人やユダヤ人は下層の白人として差別されていることなどを知っていく。
 
3人目の出産を終えた後、国連に勤める日本人女性の豪邸に住み込みのメイドとして働き始める。この日本人女性は白人と結婚しており、毎週のように様々な国の国連関係者をホームパーティに招待する。その中にはアフリカの国から来た黒人も多く含まれる。しかし、彼らは自国に戻ればエリートとして官僚や政治家となる人々である。
 
ある日女主人が笑子に客の前で何か話をするように命じる。笑子は自分が黒人と結婚してハーレムに住んでいることを話した途端出席者たちから完全に無視されるようになる。
 
笑子は黒人の妻でハーレムに住んでいるというだけで同じアフリカ出身の黒人外交官たちからも、いわれのない差別を受けたことに驚き人種差別の非道さに怒りを覚える。
 
貧乏だけど親切で優しいハーレムの人々を思い出し、自分はこれからは日本人ではなくハーレムの黒人として生きることを決意する。そして、自分の子供に高等教育を受けさせ差別のない世界を作らせようと固く心に誓うのであった。
 
こんなシナリオであったが、もう読了してから1週間経つが心の中でまだもやもやしている。
 
それはたぶん「同性婚訴訟で初の違憲判断 “合理的な根拠欠いた差別的扱い”03月17日」という判決が直後に出たせいもあろう。
 
これは、道内に住む同性カップル3組が訴えた裁判で、札幌地方裁判所は「合理的な根拠を欠いた差別的な扱いで、法の下の平等を定めた憲法に違反している」という初めての判断である。
 
日本国憲法第11条は「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。 この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与えられる。」と定められている。
 
裁判所が初めてLGBTの人権を認めた画期的な裁判である。LGBTであっても憲法はあなたたちの人権を守ると公的に裁断しているのだ。
 
既成の概念にとらわれることなく人は人としてこの世に生きる権利を有するのだと俺は信じたい。
 
書きたいことは山ほどあるが今日はこの辺りで止めないと収拾がつかなくなりそうだ。
 
終わり