水戸大工町唄ごよみ

KING RECORD NAS 760

監修/藤本琇丈

唄/下谷二三子、くに香、久喜久、玉枝、京子、おそめ、志月予

 

発表年未記載のLPレコード。

1970年代の委託制作盤か?

 

1曲目の「大工町小唄」は、民謡歌手の下谷二三子さんの演唱ですが、それ以外は、水戸市の花街である大工町の現役芸者による演唱で、今となっては大変貴重な音源です。

解説がついていないのが残念です。

 

大工町の「磯節」は、前唄と後唄に清元が挿入されたお座敷用編曲で、那珂湊とも大洗とも違う独自のスタイルです。

昭和初期の音源では、水戸の〆太(所属は不明)が吹き込んだ「正調磯節」にも前唄・後唄が挿入されています(Yayoi Record 2110、太陽 2114、レーベル違いの同一音源)。

 

現在でも水戸の舞方さん達によって継承されており、偕楽園の寒梅デーなどで披露されます。

2020年の第41回磯節全国大会でも、アトラクションとして披露されました。