昨日この記事を書こうとして、初めてと言って良いぐらい真剣にパソコンに向かって検索かけて調べ物をした。ズバリ言う。女性器のことを何で「まんこ」と呼ぶのか?
男が集うとバカ話で盛り上がる。「まんこ」がテーマになることもしばしばだ。

我々男どもが導き出した「まんこ」の語源。
女子(おなご)が持つことから、おなご→おなんこ→おまんこ→まんこ となったのではないかと思ったのだが、こういうことは手っ取り早くウィキペディアに頼る他ない。
後で記事にする際に参考にしようと思い、とりあえずパソコンの「お気に入り」に入れておいたらそれを見たスタッフが何やらヒソヒソ話している。お気に入りに入れるほど真剣に読むものなのかと勘違いされているようだ。超ド変態の眼差しである。



ス 「社長、パソコンに卑猥なフレーズのものがお気に入りに入ってましたけど」

犬 「ああああれはアレだよぶぶぶブログの記事に書くアレで調べモノで入れておいたんだよ」

変態だと思われたく無いがためにやたら緊張してドモってしまった。
とりあえず早く誤解を解くためにさっさとお気に入りから削除したいのでここに書き記す。






               


語源は諸説ある


・体の中心を意味する真処(まこ)

・「産む子」の転

・メノコ(女子)の転

・徳川家康の側室・お万の方(長勝院)の女性器が素晴らしかったと言う話から

・古代の和語で性器を意味する「美斗」(みと)。まんこ、めこともこれよりの派生であるとの説。
ただし本来は男性器、女性器問わず、性器全般に対する言葉。中国語の「門口」発音は「メンコゥ」正式な日本語訳は出入り口


                         ウィキペディア 「まんこ」語源より抜粋









はい、ここで削除しましたからね、勘違いしないように。
あくまで、あ~く~ま~で!記事の為にお気に入りに「一時的に」入れておいただけですから妙な勘繰りはしないように。さて続きを話そう。

私の好きな食虫植物にネペンテス(ウツボカズラ)というのがある。
尿瓶のような形をしたそれは大きな穴が開いていて、甘い匂いに誘われた虫たちが下に落ちると消化液によって溶かされてしまうというのがあるが、現在私のところの温室には20種類300鉢ほどあるが、その形は実に女性器そのもの。ネペンテスを栽培して女性器を連想しなかった人間は100%いないだろう。温室に入ると女性器の形したネペンテスがいっぱいある。だから好きなんじゃないのかと勘違いされるが決してそういう疚しい気持ちはないのでこれもお断りしておこう。単に栽培が面白いだけに尽きる。

脱線に脱線を繰り返してしまったが本題に入るとしよう。
メスの生殖器は外陰部、膣前庭、膣、子宮頚管、子宮、卵管、卵巣という仕組みになっている。
子宮頚管は子宮の尻尾側にある筋性部で、発情期や分娩時期以外閉じていて子宮内の細菌感染を防いでいる働きをしている。膣前庭は前庭括約筋で囲まれていて、交配する時に陰茎静脈を圧迫して勃起させる。
外陰部は発情期になると柔らかくなって肥大するから雌を飼ってる人は観察すれば分かるだろう。
締りが良いというのは人間でもそうで、この膣前庭の括約筋がいかに発達しているかで男をイカせられるか名器であるかが問われる。男は挿入時にヒクヒクとされると非常に興奮する。「あぁこいつも気持ち良いんだな」 っていうのが分かり、共に気持ち良いという共感がセックスの感情を高める。犬の場合どうかは分からんが・・・・。



メスの性周期は完全生殖周期という。
これは発情、卵胞の発育、交尾、排卵、黄体形成、妊娠分娩などが繰り返し行われる周期のことをいう。
犬の場合、繁殖する季節に1回の発情と排卵をする単発情動物ということもあり、発情周期は繰り返すことは無い。

猫やフェレットなどの場合は交尾排卵であり、犬とは違う。犬の場合は交配がなくても自然排卵するが、猫やフェレットなどは交尾をして刺激で排卵が起こる。交尾しなかったメスの成熟卵胞は発情期が過ぎると委縮消滅するが、フェレットの場合は交尾がなされないと発情が続き、卵巣から分泌されるエストロゲンという性ホルモンが骨髄機能を抑制してしまうため、骨髄形成不全を起こして白血球減少、血小板減少などといった再生不良性貧血を誘発する。これを「エストロゲン中毒」またはエストラスとも呼ぶが、下手をすると死に至る怖い病気である。

20数年前、フェレットが流行る前に輸入して飼育していたが、繁殖もしたことがある。
隔離して飼育していたメスがバタバタと死んでいったのはエストラスのせいだと知ったのはアメリカのセミナーを受けてからだった。
当時フェレットなどというイタチの珍獣をペットにしようなんて動きは全く無く、散歩なんかしようものなら奇異の目で見られたものだ。だから情報など一切無く、先進国へ行って情報を集めるしかなかった。

今出回ってるフェレットは99%(100%に限りなく近い)去勢、避妊されてから日本にやってくる。メスは先述のように交尾をし続けなくては死んでしまうこともあるし、オスの場合発情期が来ると非常に攻撃的になる。そして体臭も半端なく臭い。

それが去勢してあるとウソのように大人しくなり、ペットとして飼い易い動物になる。
犬も去勢すると大人しくなると言うが、強ち間違ってはいない。

メスの性成熟は小型犬で早い子で6ヶ月。通常10ヶ月ぐらいまでには性成熟する。
大型犬の場合は1歳を過ぎた辺りからだろうか。超大型犬になると2歳までヒートが来ないなんてこともある。発情が来る、来ないは種類に大きく左右されるだろう。

発情周期に関しては、発情前期→発情期→発情後期→非発情期に分かれ、発情前期は出血が出始めて陰部が肥大するようになる。触ってもまだ硬く、この時期ではまだメスはオスを受け入れない。この時期は平均して10日と言われている。

発情期の流れを説明しよう。
この時期になるとメスは尻尾を上げるようになる。これをフラッキングという。いわゆる「カモ~ン」の体制である。自らしつこくアピールしてオスを誘惑する淫乱なメスもいる。
大体発情期は平均8日続く。

そして発情後期である。
黄体は42日前後ぐらいから退行して行き、この期間は60~100日ほど。
排卵ホルモンの分泌、卵巣形成された黄体機能がどれぐらい残るかで長さは決まるので犬によって違うとしか言いようが無い。長くなると偽妊娠を起こしやすくなる。
おっぱいが腫れてミルクも出る。体重も増えて膣も肥大する。母性が強いほど云々と言われることがあるが、発情後期が長引いた為に母性が強く現れたと認識する方が正しいのではないか?(現実的だが)

非発情期、この時期は平均して1ヶ月と言われている。
卵巣内の黄体ホルモンがなくなって次の出血に繋がるまでは3~6ヶ月ぐらい続く。
この時期卵巣内は卵胞を作り続け、次期発情期に備えている。


そうは言っても繁殖となるとマニュアルどおりに動いてくれない。
ブリーダー泣かせの犬もいる。
良いブリードビッチイコール繁殖が楽だとか子出しが良いと勘違いされるがそうではない。
私が取り扱うような大型犬では滅多に出血が見られないなんてことはないが、小型犬ではおしなべて毎回交配したい時期にブリーダーをやきもきさせる子もいる。
今は簡単に機械で調べることが出来るが、昔ながらのブリーダーは繁殖に長けた獣医と一緒に取り組んだものである。

膣細胞診(スメア検査)をして交配適期を調べる検査をすることになる。
小型犬は発情の兆候が良く分からない場合が間々ある。何十年とやってきたブリーダーでさえ確実な適期は中々知ることが出来ない。

非発情期の膣上皮は2層~4層程の細胞だが、発情前期になると血中エストロゲン濃度が上昇して8層ほどになる。発情期になると20層ほどにもなる。

生理食塩水をスポイトで吸い上げて膣に挿入して2~3回膣内を洗って液を吸い取る。
吸い取った液はスライドグラスに垂らして乾かした後ギムザ染色、ライト染色、場合によってはパパニコロ染色する。

動物病院によっては治療のみを対称にしている医院も多く、繁殖に前向きな病院は中々ない。
良いブリーダーを自負するのも良いが、良い獣医とのタッグも必要ではないかと私は思う。
特に何頭か検査や分娩がバッティングすることが多いブリーダー宅では獣医の手助けが必須である。
うちのホームドクターなんか病院が終わったら駆けつけてくれて、夕飯、朝飯付きの住み込みで分娩に当たってくれる。

そこまでしてくれなくても適切なアドバイスをしてくれる獣医というのは大事な存在だろう。
ブリーダーは一人だけでは決して成り立つ職業ではないのだ。