メリークリスマス。こんにちわ、犬です。

 

私の投資方法は「成長企業の株を割安に買う」というものです。

長期投資を目的としているわけではないのですが、その方法から銘柄を長く保有する事も多々あります。(状況によってはすぐ売る事もありますが)

 

長期保有には良い面も色々とあるのですが、それとは逆に弱点というべき部分も当然あります。

その1つが「複利の効果が乗るのに時間がかかる、遅い」という点です。

 

1つの銘柄で配当金が貰えるのは基本的には年に1、2回程。

そして割高になった株を利益確定で売却し、他の銘柄に乗り換えるまでのサイクルが早くても数ヶ月、遅ければ数年以上。

このように複利の効果を加算していくのには、なかなかの長いスパンを要するわけです。

 

複利というものは、株式投資において最強の武器の1つです。

しかし長期投資ではこの効果を発揮させるのには、かなり時間がかかってしまう。

 

「最大最強の武器を使うのに時間がかかり過ぎる」

これは1つの弱点と言えるでしょう。

 

私はこの弱点を潰したいと考えています。

 

では複利の効果をより早く強くするにはどうしたら良いでしょうか?

答えは単純です。「売買の回転数を上げる」という事です。

複利の効果はより早く加算されればされるほど、その強大さは増していきます。

 

しかし、ここで矛盾が生じます。

そもそも長期投資は売買の頻度は極端に少ないわけです。しかし複利効果をより発揮させるには売買の頻度を多くする必要がある。

 

つまり弱点を解消するには「長期投資でありながら売買の回転数を上げる」という

一見、矛盾している事をしなければならないのです。

 

そこで私が1つ考えた手段は「銘柄をある程度の数に分散する」という事です。

これで何が起きるのかという話なのですが、

まず分かりやすい所から言いますと、それぞれの企業で配当金が配られる時期は違います。

早い月に配当金がでる企業、そこから何ヶ月か遅れて配当金が配られる企業と多少のズレがあるわけです。

配当が入金され次第、順次、割安な株を買っていきます。(もちろん、その時に割安な株があればの話ですが)

タイミングがあえば、これによりまず1つ売買の回数を増やしていく事ができます。

 

また、先ほども申し上げた通り、売却する銘柄にも数ヶ月から数年以上とタイミングにズレがあるという点。これも利用します。

銘柄をある程度分散しておく事で、利益確定のタイミングにズレが生じます。

いくつかの銘柄に分散して投資していると、その中には、株価が急激に上がり過ぎて、短い期間で売らなくてはいけない銘柄というものが出てくるものです。

これも出現次第、順次、次の割安株を買っていく事で売買のサイクルを上げていきます。

 

銘柄数を増やす事によって現れる利益のズレによって売買の回転数を上げ複利効果を高めるのです。

 

さて、なぜこのような事を考えたのかと言うと、

以前は3〜5銘柄と、どちらかというと銘柄を集中して株式投資を行ってきたのですが

近頃はある程度元手となる資産が増えてきた事で、銘柄を分散しても十分にリターンが得られるようになってきたという事が大きな理由の1つです。

そして以前から「複利のサイクルをもっと上げる事はできないだろうか」と考えていたので

こういった事を実行してみる事となった次第でございます。

また、配当金のみで株が買えるようになってきたという事も理由の1つと言えるでしょう。

 

分散をし過ぎると1つの銘柄が当たった時のリターンが少なくなってしまうので、

ある程度、銘柄の数の塩梅を調整する必要はあるのですが。

 

そして売買の回転数をあげるといっても、これは余り大変な事ではありません。

「割安になったものを買い、割高になったものは売る。」と、以前とやってる事は至極単純な作業だからです。

保有の銘柄数が少なかろうが多かろうが、結局、私の場合、調べたりチェックしている銘柄の数は同じなので、手間は変わらないです。

 

 

しかし実は、複利がうまく加算されていくかどうかは、最終的には運が作用する部分が大きいです。

配当金が入った時や利益を確定した時に、たまたまタイミングよく買い場が訪れるかどうかは、それは運なのです。

肝心なのは自分でその確率を上げるという事です。銘柄を分散させる事により、同時に時間的な分散を引き起こし、たまたまタイミングが合致するという確率を上げていきます。

運だけには任せずに、己にできる対応で運そのものを上げていくのです。

もし買うべきタイミングが合わなければ、その時は得た利益はひたすら買い付け余力として次の機会までプールし続けておけば良いだけの話。どちらに転んでも良いのです。

 

銘柄を分散する理由は他にもまた別にあるのですが、冗長になるので今回はこの辺で終わろうと思います。それではさよなら!