どこかの町で風が吹くとばたばたとはためくよれてくたびれた黒い布それはまるで河原での拾いもののようであるいは実家のクローゼットの奥から出てきた防虫剤くさい古着いずれにしてもゴミとノスタルジアの狭間に転がっているような過ぎ去りしもの私はそれに袖を通して狭間の世界を覗き見る打ち捨てられたものたちの世界