都内から電線が消える?オリンピック効果? | 日経ニュースDaisy

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ヨーロッパに行くと電線はほとんど見ません。

なのに日本は、空を見上げれば電線うじゃうじゃ。

見苦しいな~とずっと思っていたのですが、オリンピックを

きっかけにやっと電線を埋めることになったようです。

遅いよね~ 電柱に車ぶつけたことのある私は、

さっさと撤去してほしいと常に思ってました!



国土交通省は2020年開催の東京五輪までに、東京都内の空港や駅周辺など人が多く集まる地域の電柱をなくす検討に入った。電線を地中化し、渋谷や港など19区で国道や都道の「無電柱化率」を今の80%から100%に引き上げる。海外に比べ遅れている無電柱化を進め、防災の強化や景観の改善を図る。訪日外国人客の増加を見据え、都市環境の整備を急ぐ。

 電柱の撤去は、東京23区のなかでも特に人の往来が活発な「重点区域」と位置付ける19区の大部分で進める。区域内の国道や都道のうち、まだ電柱が残る約130キロメートルで20年にかけて電線を地中に埋めていく。訪日客が多く集まる羽田空港やターミナル駅周辺で優先的に進める方針だ。

 地中化の費用は1キロメートルあたり約6億円。国と東京都のほか、NTTや東京電力など民間企業の3者が約2億円ずつ負担する。単純計算で重点区域の総事業費は780億円規模になる。国交省は全国の電線地中化工事に年300億円前後の予算を確保しているが、来春の消費増税をにらんだ経済対策に関連経費を盛り込むことも視野に入れる。

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首都直下地震など震災リスクへの防災対策の側面もある。震災時に道路上に電柱が倒壊したり電線が切れたりして、避難や物資の輸送を妨げる事態を防ぐ。電柱を撤去して歩道を広げれば、点字ブロック設置などバリアフリー化も進めやすい

 市街地の電柱をなくす取り組みで日本は海外より遅れている。国交省によると、ロンドンやパリ、香港の無電柱化率が100%なのに対し、日本は全国ベース(市街地の幹線道路)でわずか15%。大都市でも大阪市が35%、名古屋市が21%。東京23区でも41%にとどまる。国交省は東京五輪に向けてまず都心部で「完全無電柱化」を目指し、全国でも徐々に進める構え。