水曜日のピラティスのクラスでは
バカボンのパパより年上な
こんなワタクシが
たぶん、いちばんの若者なのです。
あぁなんとも 奇跡のクラス。
先輩生徒さんたちは
みな 人生の大大大先輩。
なんとも
ゆったり和気あいあい。
ちょっと難し目のポーズになると
スタジオのあちこちから
「イタタタタ!」だとか
「もうムリムリムリ!」だとか
悲鳴までもが聞こえてきて
生徒みんなで大笑いなんです。
大技、なポーズを決めてみたものの
勢いがありすぎたり
腕の力が足りなかったりで
バランスを崩し、
マットを越えて はみ出して
ゴロンゴロンと
床を転げ回っていく大先輩もいらして。
毎度なかなか見ごたえのある、
そんなレッスン風景なのでありました。
さて、新参者のワタクシめ。
クラスに馴染めないかしら?とソワソワ。
そこはどっこい
ワタシもしっかり熟女なのですから。
大先輩方より ちょっぴり若いとはいえ
そのあとに続く者として
大技のポーズを決めたところで
きっちりとバランスを崩し、
マットから勢いよく はみ出して
ギャー!と叫びながら
ゴロンゴロンと大回転。
だって もともと
運動神経ゼロなんだもん、
こうなることはわかってましたからね!
もう 恥ずかしくって
トホホな気分でおりましたが
この姿、
めちゃめちゃ ウケましたゼ。
「アラ!あなたも転げ回るのね!」って
大先輩方、大喜びでありました。
転げ回ってこそ、一人前よ。
(ホントなの?)
転げ回ってこその、同志よね。
(そんなワケない!)
転げ回って
沸きだす 親近感。
なぜだか深まる 連帯感。
「時に 恥ずかしい姿こそ さらけ出すべき」
という言葉の 奥深きその真意、
ある意味では ここでも通じるのかしらね?
バランスを崩して
ギャー!なんて叫びながら
なすすべもなく
床を転がっていくワタシ。
抵抗せずに そのままに
ゴロンゴロンと転がっていくほうが
不思議と、どこかを痛めることもなく
無事に起き上がることができたりしてね。
嗚呼、ままならぬ人生よ!
抗わずに
なすがままで
ゴロンゴロンと転がってます。