ワタシは 気づいてしまった。
ワタシは 泡がスキなの。

シャンパーニュのことを
「泡」と
呼んじゃうような
オシャンティな都会の人間ではないので
もちろん
「泡」は
そのまんま、泡のことよ。

石鹸を手にして
ワシャワシャしてたら
ブクブク出てくる
泡のこと。

手を洗うこと、
髪を洗うこと、
顔を洗うこと、
身体を洗うこと、
食器を洗うこと、
衣類を洗うこと・・・

なんとはなしに
心浮き立つのは いつも
洗う、という動作や作業だということに
気づいてしまったのよ。

石鹸を泡立て
その泡で何かを洗い、
ザザーッと水で流す。

どうやら これが
すごく好きらしい。

その行程を 眺めているだけでも
いいねぇと 嬉しくなってくる。


洗って、流す。

清められた、浄められた、
そう 信じることができるような。
それを目の当たりにしているような。

疲れて帰ってきても
お風呂に入って
泡だらけで身体を洗い
それをザザッーと流すと
その疲れも
さらには
澱とか 業なんぞすら
流れてしまうような気になってくる。

いつも 歯医者さんで買ってくる
お薦めの歯磨きジェルは
とっても良いものなんだろうけれど
泡があまりたたなくて
ちょっと物足りないなと思いながら
毎日歯を磨いていることは 秘密です。

なにより
泡だらけ、が好ましいわ。


たとえ 不在にしていても
ポストに届けてもらえるサイズだから
あらゆるお店の 
気になる石鹸を
ポチッとネットで注文し、
それを手にすることが
近頃の 
いちばんの愉しみ。
いちばんの興奮。

五島列島の椿油が
たっぷり入った石鹸と、
例の 有名な
台湾の薬草の石鹸が
ウキウキ 心を喜ばせてくれます。

たかだか石鹸、されど石鹸。
ひとつひとつに個性が
はっきりあって
作り手の意思がダイレクトに伝わってきて
なんとも 奥が深いものです。

使っていけば
どんどん小さくなり
最後には きれいさっぱり
無くなってしまうところも
好ましい。

今回は ただただ石鹸愛を 語りたいだけ。
だから落ちも、 ありませんよ。


さぁて お風呂で
ヨゴレを落としてこよう!って
・・・・・これじゃあ オチませんよね。