コンタクトレンズを買うために
病院で診察してもらいました。
コンタクトレンズ屋さんの
隣にくっついているような
小さくて
ちょっとテキトーな感じの(失礼)
眼医者さんです。

その眼医者さんの
あの先生は
たぶん、やる気が
たぶん、ありません。

なにか聞いても
いつも
「ふーん」と返事をするだけだし
診察も
あっという間に 終わってしまうし。

久しぶりに
その眼医者さんへ行ってみたら
やっぱり
先生が 変わっていました。

やっぱり やる気がなかったのよ。
どこかに 移動になったのでしょうか。
うって変わって
今度の新しい先生は
すこぶる やる気があるみたい。

診察も
5分くらいは してくれるし
いろいろと話をしてくれるし
聞きたいことがあるのなら
何でも聞いてちょうだいよ、と言って
とても サービス精神旺盛な 
おじさん先生なんです。

サービス精神旺盛なせいで
なんだかんだと 
診察しながら喋り続けて
私の眼球に
強めのライトを当てながら
こう言いました。

「あなた、眼がきれいだね。」と。

目のかたちがきれいだとか
容姿的な、
外見的な、
そんなきれいさをほめたのではありません。

目の玉を 覗き込みながら言ったでしょ。
「目の玉」のことを
ほめてくれたようでありました。

「あなた、24番目にきれいだわ。」

サービス精神旺盛な先生は
続けて そう言いました。

「長い間コンタクトレンズ続けてるわりに
傷がないのよ、あなた。
ランキング、24番目だな。」




24番目。
とても微妙であります。

24番目。
ベストテン、には
もちろん入っていないわけで。

24番目。
今まで診察した中で?
それとも 今日だけのランキング?

24番目。
いったいこれは 喜ばしいことなのか
どうなのでしょうか。



あまりに微妙な その順位。
笑っていいのか?
そもそも 笑えるのか?
オチとしては、非常に弱いし。
誰に話しても
「へぇー」であります。
「へぇー」としかリアクションできません。

戯言、失礼いたしました。



この 奇妙に残るモヤモヤを抱え、
24番目という微妙なプライドを胸に、
これからも
眼を大切にしていきたいものであります。