強く風は吹くものの
風は吹けども
嗚呼、熱風。
洗濯物が一瞬で乾く、今日この頃です。
冷たい飲み物、
麦茶に ルイボスティー
水だし緑茶を 次々と。
朝から仕込むことは
積極的に行うも
肝心カナメの食事の準備には
なかなか手をつけられずいて。
それでも なんとか奮起して
せっせと 春巻きを揚げました。
酷暑のなかで
揚げ物をする ワタシの勇気を讃えたいわ。
それでもやっぱり
揚げ物ってば、アツいのよ。
揚げながら
汗がザブザブと流れ出てくるので
首に 手拭いを巻き、
揚げています。
朝の身仕度ついでに
ベビーパウダーなどをはたき
サラリとした首もとを演出してみたとて
すぐにも
襟足?首筋?
はたまた頭皮?からなのか
汗は ザブザブと流れ落ち。
チマチマとハンカチで拭うのも 追いつかず。
歳重ねるごとに
あの辺りから流れる汗の量が
増えていく気がするのですが
気のせいですかね?
もしや 更年・・・
いやいや、暑さのせいにしておきます。
首に手拭いを巻いたスタイルで
どんどん春巻きを揚げ続け、
手拭いの端で
時折 額の汗を拭ったりして。
うっ、なんだか職人さんっぽいぞ。
眼光鋭く、春巻きを凝視してみたら、
ますます職人さんっぽいぞ。
(スイッチ、入りました)
「ど、どうした?
なんだか いなせなスタイルで。」
帰宅した夫は
眼光鋭いワタシの姿に驚いて。
フフン。
知らざァ言ってきかせやしょう。
春巻き屋の主、マトカだよ。
(すっかり成りきっている)
「へい!らっしゃい!
春巻き、1本 どうだい?
美味しく揚がってるよっ!」
(完全に憑依)
成りきりごっこ。
それは 魔法のような。
演じて、やりきる。
気付けば 家事など
あっという間に 楽しく終わっていたりして。
春巻き屋の主にかかれば
夕食の準備もあっという間。
シンデレラとか
(いじめられて 家事やらされてる頃の)
プロの家事専門家で
今、情熱大陸に密着取材されてるだとか
成りきってしまえば。
「お義母様がお戻りになる前に片付けなくちゃ!」
なんて言いながら せっせと床を拭いてみたり。
家事終了時には
己の仕事の流儀をかっこよく
振り向きざまに
ひと言言い放ってみたり。
「私にとって家事とは、 “呼吸” ですかね」
(まったく意味不明、それでも良し)
手拭いをキリリと巻きしめた
いなせな春巻き屋の主、おマトが
汗だくで揚げた春巻きは
パリパリで美味しかったのです。
そして 後片付けは
やっぱりシンデレラが。
「さぁ片付けなくちゃ!」
億劫な片付けを一瞬で終わらせる、
そちらの魔法を
かけてほしいところなのですが。
まぁ、無理は承知で言ってみます。
ビビディ・バビディ・ブー!
・・・やはり 変わらず。
こっちの魔法は効かず。
さぁ、片付けるとしますか。