朝、6時55分頃。

近所のオジサンが
庭先で ひとつ
くしゃみをする。

ほぼ ルーティン。

オジサンにとっても
聞こえてくる 我々にとっても
もう こうなったら 
互いに 日課でありますよ。

きっとオジサンも
毎朝ひとつ、くしゃみをしなければ
気持ち悪く思っていそうだし
我々だって
聞こえてこなければ
何かあったのか?と要らぬ心配をしてみたり、
なんだか今一つ 
物足りないような気分になったりと。

オジサンは
自分のくしゃみが
どのくらい
まわりに影響を与えているかなんて
まったく 
気づいてはいないと思うのですが。


新聞を取りに出てきているのか
窓を開け 庭を眺めているのか
寒暖差や花粉のアレルギーをお持ちなのか
毎朝だいたい同じ時間に
同じように 
どうして くしゃみすることができるのか
なにか 特別な技術でもって
成し遂げられる 儀式みたいなものなのか

とにかく
オジサンのくしゃみが
我々に
朝を 告げるのです。




「シュワッッッチッ!!!」




これが
オジサンのくしゃみであります。
かなり大きな声で。

やっぱり
何度 聞いても
そう聞こえるの。
ウルトラマンのアレ、みたいに。


くしゃみ一発、気合いを入れて
お仕事モードに変身し
いよいよ ご出勤でありますか?
トゥッッ!!!(飛んでいくイメージ音)

どんな仕事も 
どんな存在も
まわりまわって
誰かのお役に立っているっていうのなら、
それじゃあ やっぱり
ヒーロー、なんだな
オジサンだって、誰だって。
やっぱり シュワッチ、そういうことか。



さぁ 今週も
どんなに 世の中が
流動しようとも
心身ともに 健やかで
安心して 暮らしていたいものであります。


「ヒーローなんだぜ、
だから大丈夫なんだぜ。」
これは ウルトラ好きな甥っ子の決め台詞。

ヒーロー、頼んだぜ。