久しぶりに
ワタシが勝手に作った
独自な定義の雛形に則るカタチで
「おばの本棚」カテゴリーを
埋めてみたいと思います。
いつものごとく
書評ではなく、ご紹介ということで。
(そんなポリシーは 昨年6月16日の記事をご参照ください)
ツヤッと輝くオトナ女子!の
付録満載なアレ、であります。
ある時期、小泉今日子さんが
「小泉放談」という題で
その雑誌に対談連載を持っていました。
私はそれがとても好きで
毎月 その対談連載を読むためだけに
この雑誌を買っており、
けなげにも
そのページを切り取って
保管するくらいに 好きでした。
あまりにも 良い対談で
いつか書籍化されないかなと
期待していたところ
案の定 その連載が本になり
こうして
「おばの本棚」に書き加えるという、
ひとつ 願いが 叶ったわけなのですが。
この本は
50代以降をどう生きるのか?
心の問題も 身体の問題も
いろいろ出てきちゃう、
そんなオンナの50代を いかにして迎え、
立ち向かい、
どうやり過ごしていくべきか。
25人の
素敵でカッコいい 女の先輩と
小泉今日子さんが対談し
生きていくためのヒントや
名言を賜っちゃうぜ という
ある意味、
50代ガイド本 みたいなものなんです。
対談相手は
仲良しのYOUさんから始まり
樹木希林さんや
渡辺えりさん、
社会学者の上野千鶴子さんや
吉本ばななさん、
さらには 小池百合子都知事まで
一筋縄ではいかないよなって感じの方々が
ビシバシ 名を連ねていて。
なるほどな!なことから
え?そうだったんだ!なことまで。
先輩方の経験は
なによりもありがたい金言です。
よくある上っ面の、
然もありなん的な
綺麗な言葉を並べてあるだけの。
そんなさらりとした
聞こえの良いアドバイスではなくて
なかなか泥臭く、本気。
目をそらすことなく
女の業と相まみえるような真剣勝負も。
たとえば ワタシが
情けなくも いまだ持つ、
刺々しい険、みたいなものを
ざらざらと削って 丸みを持たせ
この先の人生を
コロコロと転がりやすく導いてくれるような
そんな
とてもリアルで役に立つ
言葉が、教えが、 いっぱいです。
特に、樹木希林さんとの対談は見モノ。
言わずと知れた ご主人は、
あの “ シェケナベイビー” 内田裕也さん。
あんな
ロックンロールな夫を持つ希林さんなら
「もう男なんて こりごりだわ。
女は自立して生きていくべし。」
なんて
きっと仰るのだろうなと思いきや、
希林さんが対談の最後に語るのは
とても意外な言葉なんです。
小泉今日子さんが
ご自分の
ちょいと のっ引きならない恋愛事情を
世間に告白することに決めたのも
もしかして実は この希林さんの言葉が
背中を押したんじゃなかろうかと
ワタシは 踏んでいるのですけど。
対談集、というより 実用書。
言ってみれば まさにこれこそ
「おばのたしなみ。」
ワタシのように
悩み多き、揺らぐ女性の道しるべです。
