よく晴れていて
気持ちよく吹く風もあり、
窓を開けてまわって
家中に 風を通して
お香を焚きました。
先回りぎみに 臥せっていたので
大事には至らず
おかげさまで 充電されたはずです。
バリバリ!でなくとも
ほどよく、元気が ありがたいです。
さあ
窓を開けて
滞っていた諸々を
流動させなくては!
今日の風に乗って
香りは
どこまでも 渡っていきます。
なんとも 静かな時間です。
思わず 深く息をして
あぁ いい香り、と
幸せな気持ちになりました。
そういえば、と思いだし
お灸を取り出してきて
足首の内側、少し上辺りに置いて。
これまた 静かな時間です。
少し離れた 大通りを走る
救急車のサイレンが
風に乗って
大きくなったり
小さくなったりしながら
聞こえてくるだけ、くらいの。
まわりの音は
それくらい。
静かな いなか町の
よく晴れた 午後です。
お灸をする間
目を閉じて 雑念を払うような
なにも考えず
頭のなかを空にしてみよう、と
試みてはみたものの
まったくもって できなくて
つくづく
なんて難しいのだろうと思いました。
無、無、無、無、と
無、について考えてしまう。
「無、とはなんぞや?」
「無、になったらどうなるのか?」
どんどん どんどん
無、に捕らわれる。
無、で頭がいっぱい!
・・・あれ?
これってパラドックス?
「無、で頭がいっぱい!」で
いいのか、な?