ワタシ、料理下手なのに
ぬか床があるのです。
毎日 なにかしら
野菜を漬け込み
引き上げ、
毎日の なんてことない
いたって普通の食卓の
いろどり、といいますか
欠かせないパートナーといいますか
まぁ、
おかずが1品増えるので
ありがたいなぁと思って
漬けています。
しかし、いかんせん 料理下手。
たいして 美味しくないのですよ。
なんでだろう?
野菜を引き上げ
ぬかを洗い流し
切って
お皿に並べる。
見た目は、美味しそう。
それなりに ツヤっとしてるし。
食べると、
あれ?
こんなものだっけ?
毎回 小さな期待を 裏切るお味。
毎日、こんなものなのかな?と
思いながら食べています。
頭に疑問符を浮かべながら。
正解がわかりません。
私の 「心の中の ぬか漬け」は
めちゃめちゃ美味しいのにな。
海外を旅行して
おいしい洋食三昧にも だんだん飽きてきて
お出汁の国の人だから
かつおや昆布や 煮干なんかの出汁、
(結局 アミノ酸、ですかね?)
なんぞを欲するようになり。
帰国の飛行機の中で
「もう、ソバ!ソバ食べたい!
そばをズルズル手繰りたいぜ!」と
ソバが食べたい!という
ものすごい熱量のままで、
「とりあえずここで良し!」と
急いで入った店。
念願のそばをひと口食べると
「あれ?こんなものだったっけ?」と
心の中に思い描いていた
そばの旨さを下回る感動に
「なんでだろう?」と
思われたことはありませんかね?
たとえが長すぎましたが
あの感覚を
日々、
体感しているわけですよ。
どうぞ
いつの日にか
ぬか床がこなれて
美味しく漬かる日が来ますように。