「人間のクズ!女のでき損ない!」
と、たくさんの人の前で
指をさされて
嫌な笑い方で
何度も何度も
囃し立てられたことがあります。
それは わりと
ここ最近の話なんです。
子どものいない私のことを
そう言って
囃し立てたのは
御歳 70代、
人生の大先輩の女性でありました。
こんなことは
すっかり忘れてしまいたいけれど
やはり こればかりは
あまりにも衝撃を受けて
何かの拍子に思い出してしまいます。
ひとから 指を指されて
くーず、くーずと
言われることになるなんて
思ってもみなかった。
自分が大人になっても
さらには
酸いも甘いも噛み分けた、
人生の大先輩から
あざけり笑われる、
そんなことを平気でするオトナが
やっぱり 悲しいけれど
いるものなのだなぁと
身をもって思い知りました。
つくづく 悲しい出来事だったと
今でも思います。
文章にしてしまえば
最近はなんだか
忘れてしまう傾向にあるのよと
昨日 書いたのだけれど
この出来事も
さっさと 忘れてしまえたならば
ありがたいのになぁ、と思うのです。
それでもこうして
ブログのネタにできちゃうくらいだから
ワタシもなかなか
たくましくなったものだと
ずいぶん 吹っ切れてきたのだなと
こんな自分を
頼もしく思っている次第であります。
そんな自分を誉めてやりますよ。
昔なら きっと
ボロボロになっていたから。
自分で自分を誉めてやり、
自分を大切にして
自信、みたいなものを取り戻してあげたいと
思っていたりして。
結婚する、しない とか。
子どもがいる、いない とか。
論争になることは多くて。
クズ、でき損ないと
囃し立てられて
なんてこと!人権侵害だ!とも
言わなかったし
そうです、クズです、 でき損ないですと
認めたりもしなかった。
なにも言わずに、聞いていただけ。
だって これがワタシなんだから
仕方ないじゃない。
私は納得しているし
何を言われても、仕方ないじゃないか。
ザワザワと揺れたのは
まわりにいて
ことの顛末を見ていた人たちの方でした。
ただただ 私は
あなたのように
ひとをあざけり笑うようなことは
この先も
絶対にしないし
ジャッジするようなことも
しないわ と思っていただけです。
出産の痛みを忘れないと
また産みたいと思えなくなるから
出産後は
忘れる力が強化されると
何かで読んだけど
私は
産んでいないから
忘れる力が弱いのかも?なんて
早く忘れてしまおうと思いながら
ぼんやり考えていました。
心の内を
文章にして 吐露することが
私にとっての
産み出す行為なら
これで 忘れてしまえているのかもね、
とも思ったりして。
なんだか暗い話になってしまったけれど
今や私のライフワーク、
ストーリー性のある文章書き。
ネタにしてやるぜと
商魂たくましく思える分だけ幸せだわ。
良い趣味があって 良かったわ。
その大先輩の暮らしには
つらい事があったということを
人づてに なんとなく聞いていたから
劣等コンプレックスとか
捌け口を探していたのかな、とか考えてみる。
不意打ちで
ズッパリ斬られて
傷はデカイが
切り口を接ぐ術を
少しは持ち合わせていて
ワタシも少しは
成長していたのかもしれません。