世の中に、
メガネ男子という言葉が
生まれる前から ずっと
眼鏡をかけてる男子が好きでした。

中学生のころから
今の今まで。
熱しやすく 冷めやすい、
そんな私が
ひたすら好きでいる人がありまして。

眼鏡が似合う、その人は
今でも ワタシの心をつかんだまま。
今では 立派に
オジさん(失礼!)になられては おりますが
新たなことに挑戦しては
夢を叶えて 日々進む、
そんなステキな大人の男性なのです。


その人、とは。


元祖、メガネ男子と言っても
過言ではないでしょう、
それは
「大江千里さん」
その人であります!


イマドキの若者はご存じでしょうか?
今で言うなら
きっと星野源さんみたいなアーティスト、
だと思うのですが。どうなのかしら?

シンガー・ソングライター、
そして俳優としても活動され、
エッセイなども 書かれたり。
今では
ニューヨークに渡り
ジャズピアニストとして
活躍されています。



ずっと昔から、

「本屋さんで、棚の本を手に取ろうとしたら
同時にその本を取ろうとする、メガネ男子」

「リクエストもしていないのに、大江千里さんの曲をカラオケで歌ってくれる、メガネ男子」

「大江千里さん、ズバリ そのひと」

「百歩譲って、大江千里さんに似た人」

としか ワタシ結婚しないから!と のたまい、
こんな条件を 恥ずかしげもなく 
堂々と掲げていた そんな私のことを。

この先、
なんだか縁遠そうな予感バリバリ漂う、
そんな我が娘を 不憫に思った家族から
怒濤のお見合い作戦を仕掛けられても
まったく揺らぐことなく
固い意思を貫き、
この まるで少女漫画に出てくるような
ドリーミングな出会いを期待して
いつかきっと と
日夜 生きていました。

そんなある日のこと。

本屋さんで
仕事の資料を探しており
ふと 横を見ると
同じ類の本を立読している人がいる。
眼鏡をかけた その人は
なにやら熟読しているけれど
あ!その本、私が探してた本だよ。


・・そう、その立ち読みの人が 
我が夫となりました。


キーワード、
本屋さん。
眼鏡。
わずかに漂う 大江風味。

無謀な野望も
グイグイっと 百歩、
いや 千歩、
思いきって 一万歩ほど譲れば
時にはやんわり 叶うものです。

そんな夫の誕生日が 。

祝いの宴を用意して
いつも 本当にありがとうございますと
おかげさまで
楽しく暮らしておりますと
感謝の気持ちを込めながら。



しかしですね、
世間の皆様いわく
「千里さんというより
お地蔵さんってカンジよね」
との評をいただくこと、多数。

ゲレンデマジックみたいなもので
本屋マジックだとっ?


いいの、いいのよ・・・
信じるものは
まぁそこそこ、
わりと、
それなりに 、
救われます。