今日は クリスマス。
ですが 朝から 
クリスマスツリーの撤去に
幾度も 遭遇しました。
いそいそと お正月の飾付けに移行します。

昨日は 
ブログに書いた、予定通りの
“すき焼きナイト”で 楽しみましたよ。

どちらも
なんとも いかにも 「日本的」ですね。


ところで 、
「昭和の子ども」育ちな私の
昔のクリスマスと言えば。

当時は まだ
「バタークリーム黄金時代」を
少し引きずっていたので、
まわりを 薄黄色いクリームで覆い
薄ピンクのバラの形に絞られた
デコレーションクリームが乗っかる、
そんなクリスマスケーキを
家族みんなで食べたものです。
今となっては
バタークリーム、懐かしいな。


ある年のこと。
こんな田舎町に
オシャレな港の 都会から
とある一家が引っ越してきて
この田舎町のクリスマスは 
一変するのです。

なぜなら
そのご家族のお父さんが
「牧師さん」だったから。

住居の隣に 教会が建てられ
クリスマスには 礼拝や 
子どもの歌や演劇会、
クリスマスバザーなども行われて
近隣に住む 私たち子どもが 
初めて体験することとなる、
「今まで見たこともない、
どうやら本格的らしいクリスマス」が
繰り広げられていきました。

その家族の子どもたちとは
歳が近かったので すぐに仲良くなり、
牧師さんの奥さんには 
週に一度、英語を教えてもらったり、
うちなどは バリバリの仏教徒なのですが
それでもいいよと
クリスマス子供合唱隊に入れてもらったりと
随分 お世話になりました。

おかげさまで 今となっては
とっても貴重で 
とっても楽しい思い出が たくさん。
今でも 讃美歌をいくつも 覚えています。

赤い色のお菓子は
いつも「イチゴ味」だと
当たり前のように思っていたのに、
そこのお家で おやつにもらった
外国の赤い色のお菓子は「チェリー味」で。
しかも当時は
まだ見たことも 聞いたこともなかった
「グミ」というお菓子で。
びっくりして
目を白黒させて 食べました。

大袈裟なようではありますが
田舎の子どもの私が 初めて
「外国」に触れたような!
「世界」と繋がったような!
そんな思い出になっています。

あのクリスマスバザーで 初めて食べた
スパイスの利いた「キャロットケーキ」や、
それまでは
ホットケーキみたいな ふかふかな生地に
カスタードクリームを挟んだものが
「ワッフル」なんだと思っていたのに
バザーで売っていた それは
丸くて ちょっと固くて でこぼこした
何も挟んでいない「ワッフル」で。
今なら それこそが
「ベルギーワッフル」だ!とわかるのですが
昭和の田舎の子どもには 
そんなこと 知るよしもなく。

見るもの 聞くもの 食べるもの、
みんな初めてのクリスマス体験で
まさに「未知との遭遇」なのでした。

楽しい体験をさせていただけたことに
心から感謝を。
あんなに 恥ずかしがって歌っていた、
子供合唱隊も
今となっては 楽しい思い出です。


メリークリスマス!
どうぞ皆さま 良い夜を。