妹の家に遊びに行く途中、見かけました。
田んぼの中の一本道を
ガイコツがママチャリに乗って
爆走しているのを。
正確には
ガイコツ柄の
全身タイツを着用した男性が
自転車に乗って
前傾姿勢で
田んぼの中の一本道を
ものすごい速さで
突き進んでいくのを見たのです。
・・そうです、
今年ももうすぐ
ハロウィンがやって来ます。
田舎にも
ハロウィンの波は
静かに押し寄せてきており。
地元のスーパーのお総菜の
なんてことない いつもの
カボチャの煮つけのパックに
ハッピーハロウィン!のシールを見つけ
かわいいなと思い、
カボチャの煮つけを買いました。
まんまとハロウィン作戦に
乗せられています。
通りすがりの雑貨屋さんの
ハロウィングッズのコーナーは
今日は
全品70%オフになっていました。
たくさん残っていた、プラスチックの
ジャック・オー・ランタンも
己の行く末を恐れて 泣き顔です。
断捨離推進中の身なのに
かわいそうになり、ひとつ買いました。
魚屋さんのおじさんが
カボチャの帽子をかぶっていました。
八百屋さんでは ありません。
レジ係の熟女の頭には
コウモリが乗っていました。
いろんな意味で ちょっと怖いです。
田舎にも
着実に ハロウィンが
忍び寄ってきているのです。
本来の意味合いは まったく持たず、
都会のように
コスプレを楽しみ 街を練り歩くような
娯楽の意味も持たず、
ハロウィンにかこつけて
パーティする なんてこともなく。
田舎は ただ
なんとなく波に乗っかってみたのよ的な、
「こんなものですかね?」
と うかがうような
手さぐりハロウィンなのです。
田舎にも
ハロウィンの波が
いや、ビッグウェーブが
確実に
押し寄せてきては いるのです。
まだまだ その波をつかまえ
うまく乗りこなせていません。
オドオドと
様子をみながらの ハロウィンです。
言うなれば、学芸会レベル。
でも そのうちいつか
堂堂と ハロウィンを楽しめる日が
くるのかもしれません。
すべては 「慣れ」なのです。
田舎もいつかは ハロウィンに慣れます。
緑色じゃないカボチャにも
馴染んでいくのです。
いったい
あの爆走ガイコツは、
どこへ向かったのでしょうか。
ハロウィンに まだまだ慣れていない
ご近所のお年寄りが
「不審なガイコツ」として
警察に通報していないことを祈ります。