桃を買いに行くも
メインの売り場は 梨が席巻。
まだまだ 暑く
激暑天気マークが予報に踊る こちらの地方、
それでも 秋は
忍び足で近付いてきているのです。
手のかさつきが気になり出し
ハンドクリームを求める自分に
来る秋を感じます。

・・・なんて、
“秋 来る”的話題なのかと思いきや
夏が往ってしまう前に、どうしても
解決しなくてはならない事案がありまして。
さすがに『夏休み 子供科学電話相談』に 
尋ねるわけにもいきません。
どうしたものかと思案にくれておりました。
今こそ 処理しなければ 
私の夏は 終われません。


近所のおじさんが
見たこともないサイズのスイカをくれました。
とてつもなく、大きい。
こんなスイカ 見たことないわ。
どんなボールよりも大きいのです。
どこかの国の 
鉄球持ち上げ祭りの球より大きい。
たとえがヘタすぎて 
ますますわからないかと思いますが
とにかく 大きいスイカなのです。

あまりに大きいので
ひとの集まる時に頂きましょうと
仏壇の前に どっしりとお供えし
大事に大事にしておりました。

いよいよ 皆が集まる日。
あの巨大スイカを切りましょうと
話していた矢先、
仏間から 聞こえた音。

ドンッ!!!!!

大きな重低音。
「いったい 何事⁉」
「すごい音がしたよ!」
「なんだ?なんだ?」

駆けつけてみると
あの巨大スイカが爆発し 木っ端微塵に。
襖、仏壇、畳、座布団、
壁、天井・・・
ありとあらゆるものに
粉々になったスイカが付着し、
異様な臭いまで 放っています。

「ス・・スイカが爆発してる・・・」
「スイカって 爆発するものなの・・?」
呆然と立ち尽くす我々。
目を疑う、その光景。

仏間全体にまで渡る大掃除に
皆 疲れはて、
「あのおじさんがスイカに時限爆弾を仕掛けていたのじゃなかろうか」
「宇宙から来た 謎の物体だったのでは」
「スイカにしては 大きさが異常だったし」
「ご先祖様のスイカ割りパフォーマンスじゃないのか」
等々、出てくる推理は
くだらないこと この上無し。
予想もしなかった事態と
重労働の掃除に疲れ切ってしまい 
誰からも 冴えた答えは出ませんでした。


あのォ・・スイカって、爆発しますか。

真相はいまだ 解らず。
宜しければ
夏休みの研究課題にいかがでしょうか。
解明した際には、ご一報ください。

是非とも
巨大スイカを見たらならば
時限装置の有無をお確かめくださいませ。