本屋さんで ちょっと立ち読みしたら
なんだか グッときて
いきなり
ぽろぽろ 泣いてしまいました。
きっと 変な人だと思われたはずです。
サラダ記念日、俵万智さんの。
刊行30年だそうで
目立つところに並んでいたのでした。
当時は まだ子どもで
母に借りて読んでは みたものの
当然しっくりくるほど
内容を理解することはできず
夕飯にサラダがあれば
「サラダ記念日だね」
なんて言ってみたりする、
子どもなので その程度だったのです。
やっとその気持ちが
言ってみれば
女ごころというものが
わかったのかも しれません。
それはもう 過ぎた経験だったり
今だからわかるニュアンスだったり。
どうやら 心を揺さぶられたようです。
とはいえ
私には 詠むほどの
恋愛遍歴はありませんが。
大人になって
あらためてページをめくると
あの頃 わからなかった意味、
ぼんやりしていた風景が
いきなり鮮やかに 目の前に表れて
はっとするのです。
またまた帰宅が遅い今夜は
夕食に
サラダを作りました。
「この味がいいね」と夫は言いません。
買ってきたドレッシングを
かけちゃったからです。
記念日には ならないのです。