『ティファニーで朝食を』の登場人物、
ホリー・ゴライトリーの
郵便受けの名札入れには
「ミス ホリー・ゴライトリー、
トラヴェリング(旅行中)」
と 書いたカードが入っているのです。
私の いささか保守的な生き方には
とても眩しく映る人、
ホリー・ゴライトリー。
古くからの慣習を守りたいタイプ。
という意味あいでの 保守的、なのですが
近ごろは 保守的だというと
いろんな こんがらがった
意味を持ってしまうので
トラッド派 とでもしておきましょうか。
そんなトラッドなタイプの私からすると
ホリー・ゴライトリーは
今も 眩しい存在なのです。
自由奔放で不思議な人。
朝食のシリアルのように健康で
石鹸やレモンのように清潔な。
映画より 小説の方が
より 型破りで 開放的なタイプに
描かれています。
逆立ちしても
私は ああはなれないな。
清清しいほどの自由さを手にいれるため
思いきるのには
きっともう 歳を重ねすぎました、
少しさみしいけれど。
「私の住所は いつだって take a journey
行き先なんて 聞かないで」
って、これは 渡辺美里さんの曲の歌詞。
明日 数年ぶりに旅に出ます。
トラッドなタイプの私が選ぶ旅先は
とても とてもトラッドなところ。
体調を思い、あっという間の短い旅です。
ミス・ゴライトリーのように
まるで 逃亡中であるかのように
あっさりどっかに行っちゃうなんてことは
できませんが ちょっとだけ
ここから離れて。