自分のことを
おばさんだからと許したらダメなのよ‼と
たしなめられます。
日頃は自分のことを
「熟女だから許して~」
なんて言っているから。

あまり大きな声では言えませんが、
私 一応、
美容業界の端くれに身を置く者でして。
アンチエイジングをおすすめせねばならぬ者…
自身をおばさんだと認めてはならぬ!と
暗黙のルールがあるような、ないような。
仕事柄、
フクザツな立ち位置なのでございます。

本当は認めちゃうと、
すっごく楽チンなんだけどなぁ!
おばさんに逃げたら楽チンなんだよなぁ!
なんて思っていたら
職場の若い人から
「おばさんだから仕方ないって言ったなら
なんでも許されると思ってるだろ~?」
と見抜かれておりましたよ。

ユルユルの服を着る、
ハイヒールをやめる、
美容意欲をなくす、
言わなくていい 余計なことを言っちゃう、
図々しく 欲しがっちゃう…
おばさんだし、まぁいいか!とやってることは
やっぱりアカン‼のですかね。

かといって、
まだまだ若い!まだまだいける‼
と “本当に若い人”と張り合って
同じようにしてるのも どうかと思うし。
ずばり 言うなら
若作りは、やっぱり痛々しい。
過ぎ去った日々は、
手繰り寄せても もう戻らないのだ。

何事も、加減が大切ということか。
若さに囚われず、不必要に老いることなく。

でもね、
今の時代の40代、50代の女性は
本当に大変だと思うの。
自分の仕事も家庭も介護もあって
そろそろ更年期もやってくるお年頃。
まだまだ子育て真っ最中の方も多い。
老けたくても老けられない。
おばさんだからと逃げたくても逃げられない。
かといって 若くもない。
やることいっぱいあるのに
いいバランスでいるために
いつも考えていなくちゃならないのだから。

ユルユルではなく、
身体のラインを拾いすぎない、
いいバランスの服を着る。
7センチはツラすぎる、
せめて5センチ、
いや 3センチのヒールを履く。
粗を隠し、
それでいてやり過ぎない
そんな美しさを心掛ける。
謙虚に、いつも恥を忘れず、
理性をもって、客観的に自分を見る。
人に感謝し まわりに与えて生きること。

そんな女性になれたなら!
ハードル、めちゃくちゃ高いわ!
ついつい自分に甘くなっちゃうからなぁ。
やらなきゃならない役割いっぱいで
へとへとなのに。
外見なんて構ってられない!
まわりにすてきだなんて
思ってもらわなくてけっこうです!
それも本音。

本当に難しい。
生きてるだけで偉いよね。