視覚障害のあるNさん。普段は一人暮らしをしていますが、会社のお盆休みに数日実家に帰り、お母様と美術館めぐりをしたそうです。

元々軽度の視覚障害があったNさんですが、最近視力と視野が低下して手帳は重度の1級に。
視覚障害者にとって絵画を見るのは中々困難かもしれません。詳細はわからないし特に小さい絵や淡い絵は、そこに描かれているのが風景なのか肖像画なのかもよくわからない。なんとなくぼーっと見える程度、とのこと。
それでも、絵から力強く何かを感じ取れることもあるし、絵画をみている雰囲気や美術館としての空間は楽しめるとのこと。音声ガイドがあるととても便利だそうです。

障害者手帳を提示すると美術館などで割引などがあるため、今回行った二箇所の美術館でも手帳を活用。お母様にも横で文字を読んでもらったり、2人で美術館を満喫したそうです。

ヴェネチア・ルネサンスの巨匠たち(国立新美術館)手帳を提示で無料
http://www.tbs.co.jp/venice2016/

ビアトリクス・ポター生誕150周年 ピーターラビット展(Bunkamura ザ・ミュージアム)手帳を提示で半額
http://www.bunkamura.co.jp/s/museum/exhibition/16_peterrabbit.html

ピーターラビットの展示は、元が絵本の挿絵であることもあり、全体的に展示物が小さくてあまり見えなかったそうです。展示物に顔を近づけると「あまり近づかないでください」と係員が飛んできます(笑)
「絵画に触れてはいけないことは勿論承知していますし、絵画を保護するために会場の明度が上げられないこともわかるけれど、注意した係員が監視するように付かず離れずに付いてくるのはちょっと居心地悪かったかな」とNさん。
「例えば、視覚障害者用に図録のようなものを明るい場所に設置してもらえたらそこでじっくりみられるし、それで気になった絵の実物を案内してくれるなどのサービスがあると嬉しい」そうです。

人にはそれぞれの楽しみ方があります。色々な条件を持つ人が思い思いに楽しめる空間が増えていくといいと思います。手帳を使えるサービスといっても、単純に料金の優遇というのではなく、その分の資金でサービスを増やすことで同等に楽しむことのてきる工夫をできる可能性がまだまだあるのかもしれませんね。