【アメリカが取り組むべき課題は軍事力による中国やロシアの封じ込めではなく、気候変動問題であることについて】

報道によると、10月中旬にアメリカ本土に上陸したハリケーン・マイケルの暴風雨によって、アメリカ空軍の保有するステルス戦闘機F-22の約1割が大破したそうです。

現在、アメリカ空軍は186機のF-22を保有していますが、フロリダ州のティンダル空軍基地の格納庫に収容されていたF-22のうち17機が大破しました。(ハリケーン・マイケルによるパナマ・シティとティンダル空軍基地の惨状は、こちらの動画でご視聴いただけます。)

photo.JPG

photo.JPG

photo.JPG

photo.JPG

F-22は、空戦性能に優れたステルス戦闘機で、現在世界で配備されている戦闘機の中で最も優秀な戦闘機と言われています。しかしながら、高額のため、予定されていた生産数よりも少ない機数しか生産されませんでした。現在は生産が打ち切られ、生産ラインも存在しません。

アメリカ本土に上陸するハリケーンは、年々、その規模と威力が増大しています。地球温暖化にともない、大気中に含まれる水蒸気が増え、ハリケーンの規模と威力が増大しています。ハリケーンによる住宅やインフラストラクチャーの被害額は、莫大な額にのぼっています。

今回の事件は、まさに大自然からの警告であると思います。アメリカが取り組むべき課題は、軍事力による中国やロシアの封じ込めではなく、地球温暖化問題であるという大自然からのメッセージであると思います。

この地球という小さい惑星の上で、国と国が対立し、争っている余裕はありません。

現在、中国は、再生可能エネルギーと電気自動車の普及拡大で世界の先頭を走っています。先日、中国と日本の間で、電気自動車の急速充電プラグの標準化も合意されました。化石燃料エネルギー・原子力エネルギーから再生可能エネルギーへの転換は必然であり、次世代への社会的責任でもあります。

photo.JPG

photo.JPG

本来、中国とアメリカが協力すれば、エネルギー転換が急速に進み、地球温暖化問題の克服も促進されることになります。中国とアメリカが協力して共に繁栄すれば良いわけです。多極化に合わせて国際的な通貨制度や貿易のルールも進化させれば良いわけです。

今後、再生可能エネルギーの普及が進めば、エネルギー・コストが限りなくゼロに近づきます。ベーシック・インカムの導入も可能となります。

世界の諸国民が協力し、再生可能エネルギーへのエネルギー転換を進め、グローバリズムを進化させることが必要です。


参照資料:
"Nearly 10 Percent of the US F-22 Inventory Was Damaged or Destroyed in Hurricane Michael", October 15th 2018, The Diplomat