【民進党の希望の党への合流は、全てが違法、不当であることについて】

今回の民進党が希望の党に合流するという話は、本当に全てが異常です。

9月27日、民進党の前原誠司氏が、突然、民進党は希望の党に合流するという発表をしました。民進党内保守派および民進党を離れ希望の党に参加した保守派議員による策謀であると思います。

そして、翌28日、前原誠司氏の提案した、発足して1日目の希望の党へ民進党が合流するという方針が、民進党の両院議員総会で満場一致で承認されました。

しかしながら、政党合流の決定は、党代表や執行部の権限を逸脱しており、前原誠司氏の発表は全く効力を持たないはずです。

したがって、両院議員総会における提案了承も無効のはずです。

また、合流の過程において、県連に対する説明も、県連の意見を聞く場も全く設けられていません。通常であれば、県連の幹事長会議が設定され、そこで代表および執行部から説明があり、各県連の意見が出され、長期間にわたり議論が行われるはずです。それが、全く行われていません。

党員やサポーターの意見を聞く機会も全く設けられていません。

連合を始めとする支援団体、協力団体への説明も全くありませんでした。

合流は衆議院議員だけで、民進党の参議院議員は、合流せず、民進党が維持されるというのも異常です。

さらに、これだけ異常な内容であるにもかかわらず、合流のプロセスにおいて、各議員から何の疑問も反論も出ず、両院議員総会で満場一致で合流が了承されたということも腑に落ちません。ひとりひとりの議員は何を考えていたのでしょうか?。

全てのプロセスが説明と質問・議論の機会なしに進められており、適正手続の原則に反し、完全に無効であると思います。

そして、公党間の合意にもかかわらず、それぞれの党代表が署名した合流に関する正式な合意文書も存在しないようです。

これだけ重要な決定が、発表からわずか数日で実行されるということも異常です。

結成以来20年が経ち、政権交代の経験もある政党が、結成わずか1日の政党に吸収されるということも異常です。

そもそも希望の党は、第2自民党であり、”擬似”政権交代のための、急造のでっち上げ団体にしか過ぎません。希望の党は、核武装論者・小池百合子が率いる、憲法改正・核武装のための集団です。従来から民進党が主張してきた政策と真逆です。

仮に自民党と希望の党の間で政権交代が行なわれても、それは、見せかけだけの”擬似”政権交代にしか過ぎず、特定秘密保護法・安保法制・共謀罪法が維持されたまま、憲法改正・核武装が加速化するだけです。日本国民から選択肢を奪い、日本を軍事国家にし、北朝鮮・中国に対し、核武装で対抗させようという、アメリカのオフショア・バランシング戦略です。

民進党の議員は、特定秘密保護法・安保法制・共謀罪法にも反対してきたはずです。それが、手のひらを返したように、安保法制に賛成の希望の党に合流するというのも本当に理解出来ません。合流する議員は、どう説明するのでしょうか?。元々安保法制に賛成だったが、当時の執行部が反対しろと言ったから反対していたのでしょうか?。本人の信念はどこにあるのでしょうか?。

民進党の前原誠司氏および希望の党の小池百合子氏の行為は、合法的な政治活動の域を越えています。

民進党の前原誠司氏は、背任罪で刑事告訴されるべきであると思います。

希望の党の小池百合子氏は、偽計業務妨害罪で刑事告訴されるべきであると思います。

希望の党および希望の党に合流した民進党議員に対しては、来るべき総選挙において、国民が完全否定をすべきであると思います。