【民進党岡田前代表ブログへのコメント: 民進党代表選挙と野党連携について】
民進党岡田克也前代表の8月9日付ブログ記事に、下記ふたつのコメントを投稿したところ、掲載されましたので、ご紹介させて下さい。ちなみに、岡田克也事務所の秘書の方のお話によると、岡田前代表は、必ずブログに掲載されたコメントを読んでいらっしゃるそうです。
岡田前代表ブログの2017年8月9日付記事「民進党代表選─重要なことは、選ばれた代表のもとで皆が結束すること」は、こちらでご参照いただけます。
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記
【民進党代表選挙と野党連携について】
BUSINESS LIBERALISMこと 松崎宣明
2017年8月10日 10:50 AM
岡田前代表がおっしゃられているように、枝野幸男さん、前原誠司さんは、いずれも実績のある素晴らしい政治家だと思います。そして、私も、枝野さんが民進党代表となるべきであると思っています。
ますます保守化し、ファシズム化して行く安倍政権に対し、民進党は、リベラル政党の旗を高く掲げるべきです。そして、民主主義、平和主義、立憲主義の下、野党協力をよりいっそう深め、進めるべきです。
その意味で、リベラル派の中心として、一貫して安保法制に強く反対し、立憲主義を主張し続けている枝野さんこそ、民進党の代表としてふさわしいと思います。
一方、前原さんも安全保障に関する深い知識を持ち、民進党にとって欠くべからざる政治家です。枝野さんが民進党代表に就任し、民進党がリベラル政党であることを明確にした上で、前原さんにも要職に就いていただき、民主主義、平和主義、立憲主義の下、外交を優先させた、現実的な国家安全保障の道筋を提示して行っていただきたいと思っています。それが、党の結束を固めることにつながると思います。
2015年〜2016年、岡田さんが民主党・民進党の代表を務められていたとき、枝野さんは幹事長として岡田さんを支え、野党連携を共に進めてきました。代表就任のあかつきには、枝野さんに、ぜひ野党連携をよりいっそう深め、進めていただきたいと思っています。
ちなみに、野党連携の裾野を広げ、より多くの国民のみなさんの支持を集めるため、私は、共産党は党名を変更すべきではないかと思っています。
すでにソ連の崩壊から30年経ちました。世界の国々は、市場経済と民主主義に基づく政治体制を志向しています。たとえば、イタリア共産党は、1991年に左翼民主党(のちの左翼民主主義者)へ党名変更し、2006年には、かつてイタリア共産党の議員団長を務めたジョルジョ・ナポリターノが第11代イタリア大統領に就任、西側先進国で初の共産党出身の大統領となっています。
日本の民主勢力拡大のため、そして、安倍政権を倒し、政権交代を実現するため、民進党からも、共産党に対し、党名変更への協力をお願いすることが考えられると思います。その際、岡田前代表と志位委員長との信頼関係が大切な役割を果たすと思われます。
BUSINESS LIBERALISMこと 松崎宣明
2017年8月21日 10:30 AM
【野党連携こそが、安倍政権を打ち破る鍵であることについて】
報道によると、前原さんはテレビ番組で、共産党を含む野党連携に否定的な見解を示し、「全く根本的な政策理念が違うのに、一緒に組もうという話になるか、なりませんよ。」と語ったそうです。前原さんは、安全保障に関し深い知識をお持ちですが、残念ながら民主主義の下における、連携を通じた多数派形成についての理解が不十分のようです。
現在の日本の民主主義と平和に対する最大の脅威は、安倍政権に代表される、立憲主義の否定と秘密保護法・安保法制・共謀罪法を柱とする事実上のファシズム体制です。
これを打ち破るために、まさに考え方が違う政党同士が連携し、多数派を形成することが必要になっています。それが民主主義の下における必勝法であり、国民がもっとも必要としていることです。
共産党と連携するからと言って、民進党が、共産党の政策を全て受け入れるわけではありません。
民進党は、かねてより格差の是正や教育の無償化など弱者の保護を訴えてきました。野党連携による政権交代のあかつきには、市場経済では解決出来ない、これらの問題解決において共産党のみなさんに活躍していただけば良いわけです。
他方、共産党の弱点は、ビジネス感覚・経営者の感覚が欠落していることです。そのため、その分野では民進党が主導し、民進党が中心となって、再生可能エネルギーと電気自動車・水素自動車を柱とする21世紀型の産業・エネルギー構造への転換を強力に推し進めることが必要です。
総選挙で野党が勝利するためには、労働者や主婦層・学生のみなさんだけでなく、経営者のみなさんのご協力も必要です。原発や化石燃料エネルギーに偏重し、中国と対立関係にある安倍政権に対しては、不満を感じている経営者の方々は多いと思います。
民進党が、再生可能エネルギーと電気自動車・水素自動車を柱とする21世紀型の産業・エネルギー構造への転換を強力に打ち出せば、たとえば、トヨタ自動車やパナソニックなど日本を代表する企業のご支援が得られると思います。
多数派を形成するためには妥協が必要です。妥協とは、足して二で割ることではなく、利害が異なる者の間で、知恵を出し合い、それぞれの利害が実現するような「仕組み」を考案・構築することです。そのために、野党各党が、合理的な「役割分担」を構想し、構築して行くことが大切です。
逆に、もし野党が共産党との野党連携をやめれば、保守派は、秘密保護法、安保法制、共謀罪法を使い、戦前のように共産党に対し、集中的に政治的・社会的攻撃を加えるでしょう。その結果、他の野党も国民も萎縮して、ファシズム体制が完成し、大政翼賛会状態になることは明らかです。
もし野党連携をやめれば、まさに保守派の思うつぼです。彼らにとって最大の脅威は、野党が一丸となって選挙協力を行い、候補者を一本化してくることです。なぜなら、総選挙における保守派の得票は、2009年の民主党による政権交代のときから全く変化していないからです。野党連携を通じて多数派を形成すれば、小選挙区制においては、一瞬で政権交代が可能です。
民進党岡田克也前代表の8月9日付ブログ記事に、下記ふたつのコメントを投稿したところ、掲載されましたので、ご紹介させて下さい。ちなみに、岡田克也事務所の秘書の方のお話によると、岡田前代表は、必ずブログに掲載されたコメントを読んでいらっしゃるそうです。
岡田前代表ブログの2017年8月9日付記事「民進党代表選─重要なことは、選ばれた代表のもとで皆が結束すること」は、こちらでご参照いただけます。
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記
【民進党代表選挙と野党連携について】
BUSINESS LIBERALISMこと 松崎宣明
2017年8月10日 10:50 AM
岡田前代表がおっしゃられているように、枝野幸男さん、前原誠司さんは、いずれも実績のある素晴らしい政治家だと思います。そして、私も、枝野さんが民進党代表となるべきであると思っています。
ますます保守化し、ファシズム化して行く安倍政権に対し、民進党は、リベラル政党の旗を高く掲げるべきです。そして、民主主義、平和主義、立憲主義の下、野党協力をよりいっそう深め、進めるべきです。
その意味で、リベラル派の中心として、一貫して安保法制に強く反対し、立憲主義を主張し続けている枝野さんこそ、民進党の代表としてふさわしいと思います。
一方、前原さんも安全保障に関する深い知識を持ち、民進党にとって欠くべからざる政治家です。枝野さんが民進党代表に就任し、民進党がリベラル政党であることを明確にした上で、前原さんにも要職に就いていただき、民主主義、平和主義、立憲主義の下、外交を優先させた、現実的な国家安全保障の道筋を提示して行っていただきたいと思っています。それが、党の結束を固めることにつながると思います。
2015年〜2016年、岡田さんが民主党・民進党の代表を務められていたとき、枝野さんは幹事長として岡田さんを支え、野党連携を共に進めてきました。代表就任のあかつきには、枝野さんに、ぜひ野党連携をよりいっそう深め、進めていただきたいと思っています。
ちなみに、野党連携の裾野を広げ、より多くの国民のみなさんの支持を集めるため、私は、共産党は党名を変更すべきではないかと思っています。
すでにソ連の崩壊から30年経ちました。世界の国々は、市場経済と民主主義に基づく政治体制を志向しています。たとえば、イタリア共産党は、1991年に左翼民主党(のちの左翼民主主義者)へ党名変更し、2006年には、かつてイタリア共産党の議員団長を務めたジョルジョ・ナポリターノが第11代イタリア大統領に就任、西側先進国で初の共産党出身の大統領となっています。
日本の民主勢力拡大のため、そして、安倍政権を倒し、政権交代を実現するため、民進党からも、共産党に対し、党名変更への協力をお願いすることが考えられると思います。その際、岡田前代表と志位委員長との信頼関係が大切な役割を果たすと思われます。
BUSINESS LIBERALISMこと 松崎宣明
2017年8月21日 10:30 AM
【野党連携こそが、安倍政権を打ち破る鍵であることについて】
報道によると、前原さんはテレビ番組で、共産党を含む野党連携に否定的な見解を示し、「全く根本的な政策理念が違うのに、一緒に組もうという話になるか、なりませんよ。」と語ったそうです。前原さんは、安全保障に関し深い知識をお持ちですが、残念ながら民主主義の下における、連携を通じた多数派形成についての理解が不十分のようです。
現在の日本の民主主義と平和に対する最大の脅威は、安倍政権に代表される、立憲主義の否定と秘密保護法・安保法制・共謀罪法を柱とする事実上のファシズム体制です。
これを打ち破るために、まさに考え方が違う政党同士が連携し、多数派を形成することが必要になっています。それが民主主義の下における必勝法であり、国民がもっとも必要としていることです。
共産党と連携するからと言って、民進党が、共産党の政策を全て受け入れるわけではありません。
民進党は、かねてより格差の是正や教育の無償化など弱者の保護を訴えてきました。野党連携による政権交代のあかつきには、市場経済では解決出来ない、これらの問題解決において共産党のみなさんに活躍していただけば良いわけです。
他方、共産党の弱点は、ビジネス感覚・経営者の感覚が欠落していることです。そのため、その分野では民進党が主導し、民進党が中心となって、再生可能エネルギーと電気自動車・水素自動車を柱とする21世紀型の産業・エネルギー構造への転換を強力に推し進めることが必要です。
総選挙で野党が勝利するためには、労働者や主婦層・学生のみなさんだけでなく、経営者のみなさんのご協力も必要です。原発や化石燃料エネルギーに偏重し、中国と対立関係にある安倍政権に対しては、不満を感じている経営者の方々は多いと思います。
民進党が、再生可能エネルギーと電気自動車・水素自動車を柱とする21世紀型の産業・エネルギー構造への転換を強力に打ち出せば、たとえば、トヨタ自動車やパナソニックなど日本を代表する企業のご支援が得られると思います。
多数派を形成するためには妥協が必要です。妥協とは、足して二で割ることではなく、利害が異なる者の間で、知恵を出し合い、それぞれの利害が実現するような「仕組み」を考案・構築することです。そのために、野党各党が、合理的な「役割分担」を構想し、構築して行くことが大切です。
逆に、もし野党が共産党との野党連携をやめれば、保守派は、秘密保護法、安保法制、共謀罪法を使い、戦前のように共産党に対し、集中的に政治的・社会的攻撃を加えるでしょう。その結果、他の野党も国民も萎縮して、ファシズム体制が完成し、大政翼賛会状態になることは明らかです。
もし野党連携をやめれば、まさに保守派の思うつぼです。彼らにとって最大の脅威は、野党が一丸となって選挙協力を行い、候補者を一本化してくることです。なぜなら、総選挙における保守派の得票は、2009年の民主党による政権交代のときから全く変化していないからです。野党連携を通じて多数派を形成すれば、小選挙区制においては、一瞬で政権交代が可能です。