【公示日以降も、複数回の党首討論が開催されるべきことについて】
7月10日の参議院選挙へ向けて、6月19日および22日に、各党党首討論が行われます。しかしながら、報道によると、自民党から各テレビ局に対し、安倍総理の出演は6月19日から25日までの1週間に限定するという要請があったため、6月22日の公示日以降は、24日の1回しか党首討論が開催されないそうです。
ちなみに、公示日以降の党首討論は、前回3年前の参議院選挙では4回行われ、6年前の前々回参議院選挙でも、やはり4回行われていました。

民進党の岡田代表が、6月18日付のブログ記事で、公示日以降も党首討論を複数回開催するべきであるとし、「最後の2週間で、いろいろな争点が各党の選挙運動を通じて集約されてくるなかで、争点を絞り込んだ議論が有権者に見える形で行われるのが本来あるべき姿です。政府が新たな政策を打ち出したり、大きな事件・事故が発生する可能性もあります。」と述べていますが、適切な指摘であると思います。
この点に関連し、私が懸念するのは、今月下旬、台湾新総統・蔡英文氏の外遊にともない、台中関係が緊迫するのではないかということです。
台湾独立派の蔡英文総統は、6月24日から7月2日までの予定で、パナマとパラグアイを訪問します。そして、飛行機を乗り換えるために、往路では、アメリカのマイアミに立ち寄り、復路ではロスアンジェルスに立ち寄ります。その際、アメリカ側がどのように蔡英文総統を出迎えるのか、また、誰が蔡英文総統と会うのかが注目されます。

1995年、当時の台湾総統・李登輝氏が、コーネル大学でスピーチを行うため、アメリカ政府からビザの発給を受け、ニューヨーク州を訪問した際は、中国が抗議のため台湾海峡で実弾演習を行い、台中関係が非常に緊迫しました。今回、蔡英文総統がマイアミとロスアンジェルスに立ち寄る際も、状況によっては、台中関係の緊迫につながる恐れがあります。
その場合、安倍首相および与党は、台中関係の緊迫を、安保法制および集団的自衛権の正当化のために利用するでしょう。これに対し、野党は、台中関係の平和的推移のために日本が最大限の外交努力を行うべきことを主張する必要があります。
現在、民進党を始めとする野党4党は、自民党に対し、公示日以降も、複数回の党首討論を開催するよう、働きかけを行っています。6月22日の参議院選挙公示日以降も、複数回の党首討論が開催されるべきであると思います。
7月10日の参議院選挙へ向けて、6月19日および22日に、各党党首討論が行われます。しかしながら、報道によると、自民党から各テレビ局に対し、安倍総理の出演は6月19日から25日までの1週間に限定するという要請があったため、6月22日の公示日以降は、24日の1回しか党首討論が開催されないそうです。
ちなみに、公示日以降の党首討論は、前回3年前の参議院選挙では4回行われ、6年前の前々回参議院選挙でも、やはり4回行われていました。

民進党の岡田代表が、6月18日付のブログ記事で、公示日以降も党首討論を複数回開催するべきであるとし、「最後の2週間で、いろいろな争点が各党の選挙運動を通じて集約されてくるなかで、争点を絞り込んだ議論が有権者に見える形で行われるのが本来あるべき姿です。政府が新たな政策を打ち出したり、大きな事件・事故が発生する可能性もあります。」と述べていますが、適切な指摘であると思います。
この点に関連し、私が懸念するのは、今月下旬、台湾新総統・蔡英文氏の外遊にともない、台中関係が緊迫するのではないかということです。
台湾独立派の蔡英文総統は、6月24日から7月2日までの予定で、パナマとパラグアイを訪問します。そして、飛行機を乗り換えるために、往路では、アメリカのマイアミに立ち寄り、復路ではロスアンジェルスに立ち寄ります。その際、アメリカ側がどのように蔡英文総統を出迎えるのか、また、誰が蔡英文総統と会うのかが注目されます。

1995年、当時の台湾総統・李登輝氏が、コーネル大学でスピーチを行うため、アメリカ政府からビザの発給を受け、ニューヨーク州を訪問した際は、中国が抗議のため台湾海峡で実弾演習を行い、台中関係が非常に緊迫しました。今回、蔡英文総統がマイアミとロスアンジェルスに立ち寄る際も、状況によっては、台中関係の緊迫につながる恐れがあります。
その場合、安倍首相および与党は、台中関係の緊迫を、安保法制および集団的自衛権の正当化のために利用するでしょう。これに対し、野党は、台中関係の平和的推移のために日本が最大限の外交努力を行うべきことを主張する必要があります。
現在、民進党を始めとする野党4党は、自民党に対し、公示日以降も、複数回の党首討論を開催するよう、働きかけを行っています。6月22日の参議院選挙公示日以降も、複数回の党首討論が開催されるべきであると思います。