【民主党岡田代表の2月29日衆議院予算委員会における質問に関するコメント】

民主党岡田克也代表の2月29日付ブログ記事に、下記コメントを投稿しましたところ、掲載されましたので、ご紹介させて下さい。ちなみに、岡田克也事務所の秘書の方のお話によると、岡田代表は、必ずブログに掲載されたコメントを読んでいらっしゃるそうです。

岡田代表ブログの2016年2月29日付記事「予算委─選挙制度改革、財政健全化、夫婦別姓と子ども手当を議論」は、こちらでご参照いただけます。

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岡田代表におかれましては、29日の衆議院予算委員会においてご質問をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。ひとつひとつきわめて重要な内容についてのご質問であったと存じ上げます。

しかしながら、たいへん申し上げにくいのですが、同時に、非常にストレスの溜まる質疑応答であったと感じております。

以下、心より尊敬する岡田代表のため、そして、民主党、国民のみなさんのため、敢えてお伝えさせていただくことをどうぞお許し下さい。

29日の質疑応答においては、主導権を総理に奪われ、岡田代表および民主党の主張が、国民のみなさんに十分伝わりませんでした。

まず、ご質問の順番ですが、岡田代表のホームページに掲載された告知文「予算委員会質問のお知らせ」によりますと、次のような順番が予定されていたものと存じ上げます。

Ⅰ 衆議院選挙制度改革
Ⅱ 経済と財政健全化
Ⅲ 成長と公正な分配
Ⅳ 若者・女性・子ども
Ⅴ その他(憲法改正、集団的自衛権など)

しかしながら、総理の冗長な答弁により、上記のうち、Ⅰ. 衆議院選挙制度改革、および、Ⅱ. 経済と財政健全化の2点しか、ご質問いただけなかったものと拝察申し上げます。

このため、国民の立場から申し上げれば、ご質問は、次の順番で行くべきであったと存じ上げます。27日に参加させていただきました、岡田代表の街頭演説会におきましては、この順番での演説であったと記憶しております。

I 憲法改正、集団的自衛権など
II 成長と公正な分配
III 若者・女性・子ども
IV 経済と財政健全化
V 衆議院選挙制度改革

また、まず質疑応答の冒頭において、民主党・維新の党の合流が正式に決まったこと、そして、野党5党の協力とあわせ、国民世論の受け皿となり、政権交代を実現出来る体制が整ったことを、国民のみなさん、および、総理・内閣に対し、力強くかつ明確に、伝えるべきであったと存じ上げます。

このことを伝えることで、それが先制パンチとなり、そのあとの質疑応答の主導権を得ることが出来たものと思われます。

また、ご質問される際の質問が短すぎるような気がいたします。質疑応答の主導権を得るためには、「こういう事実・事情があるため、国民は不満に思っている、そのため、総理・内閣に質問する。」というように、ご質問の背景事情を伝えつつ、ご質問いただければと存じ上げます。

さらに、総理の答弁に対しては、「総理の考えは分かった。しかし、民主党および国民のみなさんの立場からはこうである。」と、対論を、総理を上回る時間をかけ、詳細かつ明確に、対置していただくことが必要と存じ上げます。

157名の議員からなる新党を率い、野党協力を主導する岡田代表の発言・行動は、その重み・影響力が格段に違ってきます。野党5党の協力とあわせ、まさに、安倍政権を攻める体制が出来上がったと存じ上げます。すでに流れは変わりつつあります。

第3極がなくなったこと、そして、共産党が1人区での候補者擁立にこだわらなくなったことも、非常に大きな効果を持つと存じます。前回選挙、前々回選挙でも、自民党の得票自体は全く伸びていません。野党が候補者を一本化すれば、投票率も上がり、必ず与党を圧倒出来るものと存じ上げます。

ぜひ党首討論における強力な攻勢を、お願い申し上げます。

引き続き、民主党主導による野党協力並びに政権交代を支持、応援させて下さい。

松崎宣明

投稿: BUSINESS LIBERALISMこと、松崎宣明 | 2016年2月29日 (月) 20:21

以上


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