【格差是正が各国選挙の主要テーマに】

21日は、野党候補者の方の参議院選挙へ向けての活動に際し、そのお手伝いをさせていただく機会がありました。

お寺の境内で行われた街頭演説会では、候補者応援に駆けつけた党代表の方の憲法改正を阻止するという言葉、さらに、「格差是正こそが政治の役割」と訴える言葉にたいへん感銘を受けました。

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市場経済は、経済成長を実現するエンジンです。そのため、世界中のあらゆる国が市場経済を採用しています。

しかしながら、市場経済の下においては、富める者はますます富み、経済的に恵まれない者は、恵まれない状態に留まります。

であるからこそ、民主主義を通じて政治が市場経済に介入・補完し、国民の支持の下、所得の再分配を含む公共政策を実施して行く必要があります。

政治の役割を忘れ、ひたすら市場経済の走狗となる政治家は危険です。それは、ファシズムにつながります。

市場経済の論理のみに従うならば、戦争を行ってでも、経済成長を実現し、富の拡大と集中を実現して行く政治につながってしまいます。

政治が民主主義を通じて市場経済に介入・補完し、国民の福利と平和を実現して行く必要があります。それが政治の役割です。

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ちなみに、21日のニュースで、アメリカ大統領予備選挙に関し、共和党ジェブ・ブッシュ候補の撤退が報じられました。一方、格差是正を訴える民主党バーニー・サンダース候補は引き続き高い支持を集めています。アメリカ国民は、戦争にうんざりし、格差是正を求めています。

22日のニュースでは、安倍政権への支持率の急落が報じられました。これは、単に閣僚らの失言問題によるものでなく、富裕層を利するだけであったアベノミクスへの批判が表れ始めているものと思います。

8年前の2008年大統領選挙においては、チェンジを訴えるオバマ候補の勝利が、日本における2009年の政権交代を促進しました。それと同じ流れが、今、生まれつつあると思います。

来たる7月の参議院選挙では、必ず野党が議席を伸ばし、与党の3分の2確保を阻止すると思います。そして、今後、アベノミクスが失速する中、格差是正を求める声の高まりとともに、衆議院選挙でも野党が勝利するものと思われます。