昨日(2015年12月31日)の記事「台湾総統選挙、台湾有事、日本の国家安全保障について」に対して、ママの会@神奈川のメンバーの方から、次のようなコメントをいただきました。
「やはり次の総統は蔡氏になりそうですね。まずい。国立競技場が決まって良かったねって言ってる場合じゃありませんね。
この危機を知ってる議員さんはいるんでしょうか…
ん、私達が知らせなきゃいけないのか!議員だけじゃなく多くの人に。」
このコメントに対する、私のご返事は、下記の通りです。
コメントありがとうございます。
>>この危機を知ってる議員さんはいるんでしょうか…
逆です。与党も、政府も、台湾危機を発生させたいと思っています。
>>ん、私達が知らせなきゃいけないのか!議員だけじゃなく多くの人に。
ありがとうございます。まさに、その通りです。
与党も、政府も、台湾危機を発生させたいと思っています。そして、大手メディアは、政府のコントロール下にあります。したがって、大手メディアは、この台湾危機の可能性について伝えません。むしろ、オリンピックの話題などを大量に流し、国民の目を台湾危機からそらします。
もし多くの国民が台湾危機の可能性について知り、日本政府に対し、台中関係の平和維持のため、外交努力を尽くすよう働きかければ、危機は避けられるかも知れません。
多くの国民のみなさんに、この危機の可能性ついて伝えるため、数多くの勉強会を開催するとともに、Facebookやツイッターを最大限活用する必要があると思います。また、地方新聞を通じて、危機の可能性について伝えることも有効です。地方新聞に対する政府のコントロールは弱いです。一部女性週刊誌も活用出来るかも知れません。
もし参加者を集めていただければ、私は、日本全国どこへでも、台湾危機の可能性について、ご説明・ご報告に伺う覚悟があります。みなさんのご協力を心よりお願い申し上げます。
なお、私一人で、台湾危機の可能性について、ご説明・ご報告を続けていると、私の身に危険が迫る可能性があります。
実際、昨日(2015年12月31日)、私が自転車で走行中、車体を寄せてくる自動車がありました。そのあと、その自動車は、猛スピードでターンして、去って行きました。
私一人でなく、何十人、何百人の市民が、台湾危機の可能性について、日本国民に、ご説明・ご報告をして行く必要があります。みなさんのご協力を心よりお願い申し上げます。
--------------------------------------------------
以下、昨日(2015年12月31日)の記事を再掲させて下さい。
【台湾総統選挙、台湾有事、日本の国家安全保障について】
1月に行われる台湾総統選挙に関する、最新の記事をふたつご紹介させて下さい。台中関係は、日本の国家安全保障に直結します。

1. AFP記事
まずひとつめの記事は、
"Taiwan presidential candidates clash over China policy"
Taipei (AFP) Dec 27, 2015
です。
こちらでご参照いただけます。
2016年1月に行われる台湾総統選挙へ向け、候補者のテレビ討論が行われました。
与党国民党(KMT)の候補者は、朱立倫です。
野党民進党(DPP)の候補者は、蔡英文です。
現在の与党国民党・馬総統の下、台湾が中国に近づき過ぎたという世論の反発を背景に、国民党の人気は低下しています。中国に懐疑的な野党民進党の蔡英文候補が当選する可能性が高まっています。

"We need to be comprehensively linked to the major global economies, and not just solely tied to China," she said, arguing that the KMT had only given Taiwan "one option".
蔡英文候補は、主張します。「台湾は、世界経済と包括的にリンクすべきです。中国とだけ結びつくべきではありません。」
Beijing insists any new leader must recognise the "1992 consensus" -- a tacit agreement between the KMT and China which says there is "one China" with different interpretations.
一方、中国は、台湾の新しい総統は、台湾国民党と中国の間で結ばれた「1992年合意」を認める必要があると主張しています。「1992年合意」では、台湾国民党と中国の間で、「ひとつの中国、ただし、台湾と中国それぞれで、異なった解釈」という暗黙の了解が成立しました。

The DPP has never recognised the agreement and Tsai remained circumspect Sunday.
"I believe cross-strait relations can remain stable... the 1992 consensus is an option, but it's not the only one," she said.
しかしながら、民進党は、これまで一度も「1992年合意」を認めていません。蔡英文候補は、テレビ討論でも、慎重な言い回しを続けました。「私は、台中関係は安定的に推移すると思います。『1992年合意』は、ひとつの選択肢です。でも、唯一の選択肢ではありません。」
"Tsai said she will not provoke China and there will not be surprises, but she is still being vague," her KMT opponent Eric Chu countered.
He also defended the KMT's China policy.
"China is not our only option but we should not oppose everything China-related," he said.
与党国民党の朱立倫候補は、批判します。「蔡英文候補は、中国を挑発しない、劇的変化はない、と言っているが、曖昧だ。」「我々は、中国が唯一の選択肢だと言っているのではない。中国に関連するもの全てに反対すべきではない、と言っているのだ。」
2. AP記事
ふたつめの記事は、
"Taiwan presidential front-runner: Can’t ‘be bound’ to China"
By Johnson Lai | (AP) December 27, 2015
です。
こちらでご参照いただけます。
The front-runner in Taiwan’s presidential race said Sunday that she would seek stable relations with mainland China, but did not rule out revisiting the island’s official stance on independence, leaving open questions about how China would respond to her probable victory in next month’s elections.
1月に行われる台湾総統選挙の最有力候補・蔡英文氏は、安定的な台中関係を目指すとしつつも、独立に関する台湾の公式的立場を再考することを否定しませんでした。
“We cannot simply be bound to China,” Tsai said. “That’s what worries us most about the past eight years — the sense that that’s the only choice we have. That’s not good for our economy or our security.”
蔡英文候補は、主張します。「我々は、中国に縛られるべきではありません。我々は、過去8年間の国民党政権の下、その点を憂慮してきました。台湾が中国に縛られることは、経済の面でも、安全保障の面でも、良くありません。」


The upcoming election is being closely watched by Washington and Beijing, which considers Taiwan a breakaway province and has threatened to take the island by force if it declares independence. Xi has delivered hard-line messages to Taiwanese leaders in private meetings, while China’s military conducted exercises near Taiwan earlier this year in a show of force.
1月の台湾総統選挙を、アメリカも、中国も、注視しています。中国は、台湾を、離反したひとつの省とみなしており、もし台湾が独立を宣言したら、台湾を軍事的に占領すると脅しています。習近平中国主席は、台湾指導者たちとの私的会合で、強硬なメッセージを送っています。今年の初め、中国軍は、台湾の近くで、軍事演習を行い、軍事力を誇示しました。
--------------------------------------------------
<解説>
仮に台湾が独立を宣言したら、中国は、「反国家分裂法」に基づき、必ず、台湾に対し、軍事介入を行います。
一方、アメリカは、「台湾関係法」に基づき、台湾防衛のため、軍事力を行使します。
その場合、台湾およびアメリカからの要請を受け、日本は、安保法制に基づき、集団的自衛権を発動、中国を攻撃することになります。
さらに、たとえ仮に、今後、日本で政権交代が起こり、安保法制が廃棄されたとしても、周辺事態法は残るため、台湾有事の際、自衛隊は、アメリカ軍の後方支援を行うこととなり、日本は台湾有事に巻き込まれます。
台湾有事は、日本の国家安全保障に直結します。
オリンピックに浮かれている場合ではありません。
日本は、台中関係が、平和的に推移するよう、最大限の外交努力を行う必要があります。
「やはり次の総統は蔡氏になりそうですね。まずい。国立競技場が決まって良かったねって言ってる場合じゃありませんね。
この危機を知ってる議員さんはいるんでしょうか…
ん、私達が知らせなきゃいけないのか!議員だけじゃなく多くの人に。」
このコメントに対する、私のご返事は、下記の通りです。
コメントありがとうございます。
>>この危機を知ってる議員さんはいるんでしょうか…
逆です。与党も、政府も、台湾危機を発生させたいと思っています。
>>ん、私達が知らせなきゃいけないのか!議員だけじゃなく多くの人に。
ありがとうございます。まさに、その通りです。
与党も、政府も、台湾危機を発生させたいと思っています。そして、大手メディアは、政府のコントロール下にあります。したがって、大手メディアは、この台湾危機の可能性について伝えません。むしろ、オリンピックの話題などを大量に流し、国民の目を台湾危機からそらします。
もし多くの国民が台湾危機の可能性について知り、日本政府に対し、台中関係の平和維持のため、外交努力を尽くすよう働きかければ、危機は避けられるかも知れません。
多くの国民のみなさんに、この危機の可能性ついて伝えるため、数多くの勉強会を開催するとともに、Facebookやツイッターを最大限活用する必要があると思います。また、地方新聞を通じて、危機の可能性について伝えることも有効です。地方新聞に対する政府のコントロールは弱いです。一部女性週刊誌も活用出来るかも知れません。
もし参加者を集めていただければ、私は、日本全国どこへでも、台湾危機の可能性について、ご説明・ご報告に伺う覚悟があります。みなさんのご協力を心よりお願い申し上げます。
なお、私一人で、台湾危機の可能性について、ご説明・ご報告を続けていると、私の身に危険が迫る可能性があります。
実際、昨日(2015年12月31日)、私が自転車で走行中、車体を寄せてくる自動車がありました。そのあと、その自動車は、猛スピードでターンして、去って行きました。
私一人でなく、何十人、何百人の市民が、台湾危機の可能性について、日本国民に、ご説明・ご報告をして行く必要があります。みなさんのご協力を心よりお願い申し上げます。
--------------------------------------------------
以下、昨日(2015年12月31日)の記事を再掲させて下さい。
【台湾総統選挙、台湾有事、日本の国家安全保障について】
1月に行われる台湾総統選挙に関する、最新の記事をふたつご紹介させて下さい。台中関係は、日本の国家安全保障に直結します。

1. AFP記事
まずひとつめの記事は、
"Taiwan presidential candidates clash over China policy"
Taipei (AFP) Dec 27, 2015
です。
こちらでご参照いただけます。
2016年1月に行われる台湾総統選挙へ向け、候補者のテレビ討論が行われました。
与党国民党(KMT)の候補者は、朱立倫です。
野党民進党(DPP)の候補者は、蔡英文です。
現在の与党国民党・馬総統の下、台湾が中国に近づき過ぎたという世論の反発を背景に、国民党の人気は低下しています。中国に懐疑的な野党民進党の蔡英文候補が当選する可能性が高まっています。

"We need to be comprehensively linked to the major global economies, and not just solely tied to China," she said, arguing that the KMT had only given Taiwan "one option".
蔡英文候補は、主張します。「台湾は、世界経済と包括的にリンクすべきです。中国とだけ結びつくべきではありません。」
Beijing insists any new leader must recognise the "1992 consensus" -- a tacit agreement between the KMT and China which says there is "one China" with different interpretations.
一方、中国は、台湾の新しい総統は、台湾国民党と中国の間で結ばれた「1992年合意」を認める必要があると主張しています。「1992年合意」では、台湾国民党と中国の間で、「ひとつの中国、ただし、台湾と中国それぞれで、異なった解釈」という暗黙の了解が成立しました。

The DPP has never recognised the agreement and Tsai remained circumspect Sunday.
"I believe cross-strait relations can remain stable... the 1992 consensus is an option, but it's not the only one," she said.
しかしながら、民進党は、これまで一度も「1992年合意」を認めていません。蔡英文候補は、テレビ討論でも、慎重な言い回しを続けました。「私は、台中関係は安定的に推移すると思います。『1992年合意』は、ひとつの選択肢です。でも、唯一の選択肢ではありません。」
"Tsai said she will not provoke China and there will not be surprises, but she is still being vague," her KMT opponent Eric Chu countered.
He also defended the KMT's China policy.
"China is not our only option but we should not oppose everything China-related," he said.
与党国民党の朱立倫候補は、批判します。「蔡英文候補は、中国を挑発しない、劇的変化はない、と言っているが、曖昧だ。」「我々は、中国が唯一の選択肢だと言っているのではない。中国に関連するもの全てに反対すべきではない、と言っているのだ。」
2. AP記事
ふたつめの記事は、
"Taiwan presidential front-runner: Can’t ‘be bound’ to China"
By Johnson Lai | (AP) December 27, 2015
です。
こちらでご参照いただけます。
The front-runner in Taiwan’s presidential race said Sunday that she would seek stable relations with mainland China, but did not rule out revisiting the island’s official stance on independence, leaving open questions about how China would respond to her probable victory in next month’s elections.
1月に行われる台湾総統選挙の最有力候補・蔡英文氏は、安定的な台中関係を目指すとしつつも、独立に関する台湾の公式的立場を再考することを否定しませんでした。
“We cannot simply be bound to China,” Tsai said. “That’s what worries us most about the past eight years — the sense that that’s the only choice we have. That’s not good for our economy or our security.”
蔡英文候補は、主張します。「我々は、中国に縛られるべきではありません。我々は、過去8年間の国民党政権の下、その点を憂慮してきました。台湾が中国に縛られることは、経済の面でも、安全保障の面でも、良くありません。」


The upcoming election is being closely watched by Washington and Beijing, which considers Taiwan a breakaway province and has threatened to take the island by force if it declares independence. Xi has delivered hard-line messages to Taiwanese leaders in private meetings, while China’s military conducted exercises near Taiwan earlier this year in a show of force.
1月の台湾総統選挙を、アメリカも、中国も、注視しています。中国は、台湾を、離反したひとつの省とみなしており、もし台湾が独立を宣言したら、台湾を軍事的に占領すると脅しています。習近平中国主席は、台湾指導者たちとの私的会合で、強硬なメッセージを送っています。今年の初め、中国軍は、台湾の近くで、軍事演習を行い、軍事力を誇示しました。
--------------------------------------------------
<解説>
仮に台湾が独立を宣言したら、中国は、「反国家分裂法」に基づき、必ず、台湾に対し、軍事介入を行います。
一方、アメリカは、「台湾関係法」に基づき、台湾防衛のため、軍事力を行使します。
その場合、台湾およびアメリカからの要請を受け、日本は、安保法制に基づき、集団的自衛権を発動、中国を攻撃することになります。
さらに、たとえ仮に、今後、日本で政権交代が起こり、安保法制が廃棄されたとしても、周辺事態法は残るため、台湾有事の際、自衛隊は、アメリカ軍の後方支援を行うこととなり、日本は台湾有事に巻き込まれます。
台湾有事は、日本の国家安全保障に直結します。
オリンピックに浮かれている場合ではありません。
日本は、台中関係が、平和的に推移するよう、最大限の外交努力を行う必要があります。